みんなのケータイ

文字起こしもできる「ボイスレコーダー」アプリが便利

【Galaxy S9 SC-02K】

 夏モデルの「Galaxy S9 SC-02K」を使い始めて約2カ月が経った。今回は、決して目新しいものではないが非常に役立っている機能を紹介する。プリインストールされている「ボイスレコーダー」アプリだ。

 絞り調節機構「デュアルアパチャー」を搭載する新設計のカメラや、顔認証と虹彩認証を組み合わせた「インテリジェントスキャン」などの新機能については、前回のみんなのケータイ(関連記事)を参照いただきたい。

Galaxy S9のボイスレコーダー機能を使ってみました

 スマートフォンの標準アプリとしてボイスレコーダーが用意されていること自体はそう珍しくないと思うが、機能が充実しているので以前の機種から気に入って使っている。

 録音したデータを再生する際に速度を0.5倍~2倍の範囲で調節できたり、無音部分をスキップして聞けるといった基本的な機能のほか、録音中は電話の着信をブロックするといった細かな気遣いも魅力。

 さらに、少し変わった使い方ができるモードも用意されている。例えばGalaxy S9に搭載されているバージョンでは、端末の上下のマイクを使い分けることで2人の会話を区別できる「インタビュー」モードなどがある。

Galaxy S9の「ボイスレコーダー」アプリ

 中でも気に入って使っているのは、録音しながら自動で文字起こしも行う「音声テキスト変換」という機能。リアルタイムで話した内容が文章に起こされていくだけでなく、音声と紐付けて保存されるので、後から音声とテキストの両方で内容を確認できる。

 固有名詞や横文字混じりの文章には弱い印象だが、必ずしも正確に文字起こしができるわけではないことを差し引いても便利な機能だと思う。というのも、カラオケのテロップのように発声したタイミングと連動してテキストデータが表示されるので、インデックス的な使い方ができるのだ。

 後から確認したい内容があった時に、文字でざっくりとどのあたりで話した内容かを探してから音声で確認するといった流れで使えば、再生と巻き戻しを繰り返しながら確認する手間はかからない。

 さらに、日本語以外の言語にも対応している。自分が聞き取れない言語でも一旦録音しておいてテキスト変換、後でテキストをコピーして翻訳にかけるといった使い方も考えられる。

音声テキスト変換機能
日本語以外にも対応する

 非常に便利な機能だが、弱点もいくつかある。1つは、有効に機能するのは近距離での会話に限られていること。端末と口の距離が20cm以内の場合のみとなっている。

 ただ、実際にはもう少し離れても機能するようで、やはり広い会場での発表会などでは歯が立たないものの、騒音の少ない環境での1対1の会話程度であれば十分に使えた。

 もう1つの弱点は、リアルタイムのテキスト変換モードで録音できるのは最大10分間であること。同機能を搭載している機種でも「Galaxy Feel SC-04J」では最大5分間となっていて、機種によって若干違いがある。

 しかし、実はこの点に関しては解決できる方法があり、リアルタイムでの変換にこだわらなければ、長時間の録音データであっても再生画面からテキスト変換ができる。ある程度時間はかかるが、じっくり通して聞き直すのが難しい場合にはこちらの方法もおすすめだ。