みんなのケータイ
LTE通信モジュール内蔵PC購入、Wi-Fiルーターは不要?
【ThinkPad X1 Carbon(2017)】
2018年2月23日 06:00
筆者はここ数年、モバイル用のノートPCとしては、マイクロソフトのSurfaceシリーズを愛用してきた。初期の頃はキーボードの出来に苦労したけど、Surface Pro3以降は何とか普通に使えるレベルになり、現在はSurface Pro4を愛用中。何よりも軽いのがいいし、Surface Penで校正をチェックできるのも便利。特に、筆者の場合、できるシリーズの校正を見る機会が多いので、Surface Penは手放せない存在だ。
ただ、昨年あたりから、もう少し快適にキーボードで入力ができるノートPCが欲しいと考えるようになり、いろいろと悩んだ挙げ句、昨年12月にLenovoのThinkPad X1 Carbonを購入した。ThinkPadとの付き合いも随分と古いけど、ここのところ、ご無沙汰していて、モバイル用としては2010年のThinkPad X201s以来。ThinkPad X1 Carbonは初代発表時から長らく欲しかったモデルで、年が明ければ、次のモデルが出そうな気はしていたけど、お値段も少しお手頃になったので購入。いやぁ、パソコンは高くて、なかなか気軽に買えませんね(笑)。
今回のThinkPad X1 Carbonはオンラインでカスタマイズして購入したんだけど、どうしてもオプションで選びたかったのがWWAN、つまり、内蔵のLTE通信モジュール。かつて、VAIOで3G内蔵を選んだり、ThinkPadでもWiMAX内蔵などを使ったりしてたので、インターネットにすぐつながる便利さを重視して、今回も対応モデルを選んだわけ。
ThinkPad X1 CarbonのLTE通信モジュールは、SIERRA WIRELESS製の「EM7430 LTE」という製品が採用されている。このEM7430という通信モジュールがどこの通信事業者に対応しているか、動作確認されているかといった情報は、LenovoのWebページで見つけられなかったので、SIERRA WIRELESSの製品情報ページで確認したところ、NTTドコモ、au、ソフトバンクの回線に適合しているようで、対応バンドも各社の主要バンドはひと通り対応している。もちろん、SIMフリーなので、どの通信事業者のSIMカードも利用できる。
ThinkPad X1 CarbonのSIMカードスロットは底面の後ろ側のヒンジ近くにあり、少し大きめのトレイを引っ張り出して、そこにSIMカードを装着する構造。ちょっと残念なのがSIMカードのサイズが最近の主流であるnanoSIMではなく、microSIMであるという点。手元にあるMVNO各社のSIMカードはほとんどnanoSIMカードに交換してしまっていて、microSIMはLUMIX DMC-CM1で利用していたIIJmioのもの1枚のみ。実は、このSIMカード、音声通話ありの契約なんだけど、とりあえず、これを装着して、無事に開通を確認。ちなみに、モバイルデータ通信モジュールはWindows 10でもサポートされていて、設定画面からAPNなどを入力すれば、すぐに利用できる。自動的に接続することもできるし、普段はWANをオフにしておいて、使いたいときだけ、オンに切り替えるという使い方も可能だ。
こうして環境が整うと、他の通信環境をどうするのかが悩みどころ。スマートフォンのテザリングは大容量プランのおかげで使用頻度が高くなったし、iPadやSurface Pro4から利用することも多いので、当面は今のままのプランで使い続けたいところ。そう言えば、auとソフトバンクの大容量プラン契約時のテザリングオプション無料キャンペーンって、2018年3月末まで延長されたけど、結局、どうするんでしょう? そろそろ期限ですよ。>auさん、ソフトバンクさん
テザリングに対し、立場が危ういのはモバイルWi-Fiルーター。かつては各社のモバイルWi-Fiルーターを契約していたけど、残っているのはUQ WiMAXとSIMフリーの「Aterm MR05LN」だけで、Aterm MR05LNにはIIJmioとmineoのデータ通信SIMカードが挿してある。これらのうちのどちらかを整理するしかないかなぁ。この際、ThinPad X1 Carbon用に、UQモバイルのmicroSIMを契約するのも手かな。スペイン・バルセロナで開催されるMWC 2018の取材で、今週末から出かけてしまうので、帰国したら、じっくり考えてみます。