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Bixbyボタンを有効に活用する方法

【Galaxy Note8 SC-01K】

出番が少なかったBixbyボタン

 購入以来、満足して使っていたGalaxy Note8だが、唯一、評価が微妙な機能がある。AIアシスタントの「Bixby」がそれだ。Bixby自体はGalaxy S8/S8+から搭載されている機能だが、残念ながら、日本では音声操作などが利用できない。Bixby Homeに、スケジュールや周辺にあるお店の情報が表示されるぐらいで、正直なところ、出番は非常に少ない。

 出番が少ないだけならスルーしていればいいのだが、厄介なのは、ハードウェアとしてBixbyボタンが配置されてしまっていること。音量ボタンの下にあるため、たまに間違って触ってしまうため、できればこれは封印しておきたい。ところが、筆者のGalaxy Note8では、Bixbyボタンを無効にすることができない。端末によっては無効化ボタンが現れるケースもあるようだが、残念ながら、まだ適用されていないのかもしれない。

Bixbyボタンに別の機能を割り当てる「BxActions」

 ここに別の機能を割り当てられたら、もっと使い勝手がよくなるのに……そう思っている人は、海外にもいたようだ。Google Playで公開されている「BxActions」というアプリを使うと、Bixbyボタンに別の機能やアプリの起動を割り当てることができるようになる。

 このアプリを使って設定を変更すると、Bixbyボタンを押すだけでカメラを起動したり、Sノートを立ち上げたり、通知パネルを引き下げたりといったことが可能になる。筆者は、ここにマナーモード、サイレントモード切り替えを割り当てて使っている。カメラやアプリの起動は必要なアイコンを1画面目にまとめておけばいいし、通知パネルの引き下げは、指紋センサーをスライドすればいいからだ。

 Bixbyボタンのすぐ上に音量ボタンがあるため、Bixbyボタンをサウンドモードの切り替えにすると、左側面がすべて音に関するボタンになってくれるのも都合がいい。通常だと、マナーモードやサイレントモードに切り替えたいときは、通知パネルを開き、アイコンをタップするというやや面倒な操作が必要になるが、BxActionsで設定をしておけば、ボタンを押すだけでよくなる。

筆者はBixbyボタンにサウンドモードの切替を割り当てた

 ただし、純正の機能ではないため、まだバグも残っているようだ。筆者の場合、まれにBixbyボタンを押すと、一瞬だけBixby Homeが現れ、その後、サウンドモードが切り替わることがある。実利用には特に支障がないが、無効にしたはずのBixbyが幽霊のように現れるのが、ちょっとだけ気持ち悪い。

 BxActionsは、無料アプリだが、210円払うことで、使える機能が増えるようになる。ロック画面とロック解除後の画面で挙動を変える機能は、その1つ。サウンドモードの変更に限っていえば、課金後に、サイレントモードだけを飛ばせる「Sound mode iOS」という項目も選択できるようになる。できることの幅が広がるため、無料で使って、気に入ったら210円払うといいだろう。

ホーム画面からBixby Homeを呼び出せないように、設定をオフにしておきたい

 また、BxActionsでBixbyボタンに別の機能を割り当てたら、ホームアプリからもBixby Homeは消しておきたい。これをしていないと、ホーム画面からBixby Homeを表示しようとした際に、BxActionsで割り当てた機能が発動してしまうからだ。筆者のケースで言うと、ホーム画面の1画面目を右にスワイプしただけで、サウンドモードが切り替わってしまった。Bixby Homeを消すには、ホームボタンの空いている部分を長押しし、ホーム画面の一番左にあるBixby Homeのスイッチをオフにすればいい。

 サウンドモードボタンに変えてしまった筆者だが、Bixbyのような機能を否定しているわけではない。Googleアシスタントと競合してはいるが、便利であればBixbyを選ぶし、そこはメーカーとプラットフォーマーが競争してもいいと思っている。

 ただ、現状では音声操作のBixby Voiceが日本語に対応していないため、できることは非常に少ない。この状況で、グローバルに展開する端末に対し、一律で専用のハードウェアキーを搭載するとしたサムスン電子の方針には、少々疑問を感じる。せめて、BxActionsのような機能が標準で搭載されていればいいのにと思った次第だ。