みんなのケータイ

魔が差してiPhone Xの純正ケースを買ったら、なかなか良かった話

【iPhone X】

 この「みんなのケータイ」を書いている執筆者の皆さんはおそらく全員がそうじゃないかと思いますが、筆者も毎年秋から冬にかけて、複数のスマートフォンを新機種に買い替えるためにかなり財政が逼迫します。特に今年は物欲を刺激する魅力的なハイエンドモデルが多く、中には一括購入だと10万円超えというケースもあって、このままではスマホ貧乏で年が越せないのではないかと思うほど、なかなか厳しいシーズンとなりました。キャリアショップや家電量販店の店頭で「お金はない、でも欲しい、でもお金はない」という逡巡を、何度繰り返したかわかりません。

 そんなただでさえ厳しい状況なのに、先日Apple Storeでついうっかり、1万超えの「iPhone X」の純正レザーケースを購入してしまいました。直前に10万円超えの本体を購入したばかりで、気が大きくなっていたのでしょうか。魔が差すとはまさにこのことです。

カラーはベージュ系のトープ、ブラック、ローズ系のベリー、そして筆者の購入したコスモスブルーの4色が選べます

 筆者が購入したのは「iPhone Xレザーフォリオ」という、ディスプレイを覆うフタのあるフリップタイプのケース。税込み価格で1万1664円でした。おそらく筆者がこれまで使ってきたスマホケース史上、最も高級なケースですが、店頭で実物に触れてその手触りにひと目惚れならぬ、ひと触れ惚れしてしまいました。使用されているのはヨーロピアンレザーとのことですが、しっとりとした触り心地のなめし加工がしてあって、持ったときの感触がとにかく気持ちいい。スマホってたぶん、1日のうち最も触れる回数の多いものなので、触り心地って大事だと思うんです。

 同じレザーを使った背面のみを覆うケースもあるのですが、フリップタイプを選んだのはやはりiPhone Xが全面ディスプレイになったことが大きいです。撮影時にいちいち剥がすのが面倒なので、筆者は普段、ガラスやフィルムは貼らずに使う派なのですが、全面がディスプレイとなると、さすがに傷が心配になります。というわけでついうっかり購入してしまったレザーフォリオケースですが、結果としてはたいへん満足しています。特に気に入っているポイントは以下の5つです。

満足ポイント1:「スリープのオン、オフがスムーズ」

 設定しているスリープまでの時間にかかわらず、フリップを閉じるとスリープ、開くとスリープから復帰するので、使っていないときにディスプレイがついたままの状態になって、電池を無駄に消費することがありません。顔認識でロックを解除するiPhone XのFace IDは認識速度も速いので、フリップを開くとすぐロックが解除されて、スムーズに使い始められるのもいい感じです。

満足ポイント2:「背面のカメラがぴったりで気持ちいい」

カメラの出っ張りがなくなるだけでなく、逆に少しへこむので、テーブルなどに置いたときにレンズ部分に傷が付きにくくなります

 iPhone Xのカメラが背面から少し出っ張っているのはご存じの通り。このカメラの出っ張りはiPhoneのデザインにおけるウィークポイントだとも言われますが、レザーフォリオケースに入れることで、出っ張りがきれいに回収されます。メーカー純正だからというわけではないでしょうが、レンズ部分がケースの穴にぴたっとはまるのも気持ちいいです。

満足ポイント3:「これひとつでどこへでも出かけられる」

筆者はクレジットカードが使えるお店で利用可能な、au WALLET プリペイドカードを入れています

 フリップ部分の内側には2つのポケットがあり、1つはちょうどプラスチックカードが収まるサイズになっています。iPhone XではApple Payが使え、Suica、iD、QUICPayの3つの電子マネーを登録しておけるので、電車に乗ったり、コンビニで支払ったりするのに財布は不要ですが、中には電子マネーが使えないお店もあります。そういうとき、このポケットにクレジットカードを1枚入れて、持ち歩くことができます。さらにキャッシュカード一体型のクレジットカードなら、いざというときに現金を引き出すことも可能。さすがに落としたときのリスクが大きいのでおすすめはしませんが、財布を持たずに出かけられるのはなかなか魅力的です。

 もうひとつのポケットにはもらったレシートを入れてもいいし、名刺を入れてもいいと思います。たとえば、今まさに忘年会シーズンですが、パーティーなどでは荷物を置いて、スマホと名刺入れだけを持ち歩くようなことも多いですよね。そういうときにスマホケースに名刺が入れられると、持ち歩くのは1つだけで済みます。筆者はケースがあまり分厚くならないように、名刺を5枚だけ入れていますが、残り枚数が少なくなっても、フリップを開いたときに名刺が滑り出るようなことはありません。

満足ポイント4:「つけたままワイヤレス充電ができる」

外から帰ってきて、チャージ台に置くだけというがラク。筆者宅では「Galaxy S8」用のチャージ台を、iPhone Xでも使用しています

 iPhone Xはワイヤレス充電に対応していますが、このケースをつけたままでも問題なくワイヤレス充電ができます。充電時にケースを着脱する手間なく、もちろんケーブルを抜き差しする手間もなく、充電ができるのはやはり便利です。

満足ポイント5:「案外丈夫で安心して使える」

 そのためのケースなのだから当たり前といえば当たり前ですが、傷や衝撃からもiPhone Xをしっかり守ってくれます。筆者はこのケースを購入後、すでに2回ほどiPhone Xを地面に落としていますが、ケースに傷はついたものの本体はまったくの無傷でした。レザーケースってあまりハードに守ってくれる印象がなかったのですが、案外丈夫で安心して使えています。

 落として傷が付いたり、少々汚れて色がくすんでも「それもまた味」と割り切れるのもレザーケースの良さ。恐らく次のiPhoneが出る、来年の秋までのつきあいになると思いますが、大切に使っていこうと思います。

SoftBankオンラインショップ
iPhone Xの情報をチェック