みんなのケータイ

「Simplenote」を仕事用テキストメモ環境に導入

【Galaxy S8 SC-02J】

「Simplenote」を仕事用テキストメモ環境に導入 Galaxy S8とBluetoothキーボード
Galaxy S8とBluetoothキーボード

 6月の「みんなのケータイ」でも書いているが、iPhone+Bluetoothキーボードの組み合わせで愛用していたメモアプリ「ATOK Pad」がiOS 11で使えなくなってしまったので、代わりとなるテキストメモ環境を研究している。

 現在のところ、AndroidスマホのGalaxy S8にBluetoothキーボードを接続し、日本語入力には「Google日本語入力」を使いつつ、メモアプリには「Simplenote」を試している。

 Simplenoteは同期クラウド付きのテキストメモアプリだ。リッチテキストなどには対応しない、完全なプレーンテキスト専用である(Markdown記法には対応している)。

 個人的にはこれで良いと思っている。リッチテキストに対応していると、Webなどからコピペしたときにフォントがデフォルトではなくなり、やや見づらくなってしまう。筆者のテキストメモでは、プレーンテキストさえ書ければほぼ問題がない。

「Simplenote」を仕事用テキストメモ環境に導入 Simplenoteの画面。Galaxy S8だとかなりの文字数を表示できる
Simplenoteの画面。Galaxy S8だとかなりの文字数を表示できる
「Simplenote」を仕事用テキストメモ環境に導入 Markdown記法のプレビュー画面
Markdown記法のプレビュー画面

 Simplenoteを利用するにはサービスアカウント登録が必要だが、基本機能は無料で利用できる。かつては有料の「Premium」があったようだが、現在は停止していて、「パワーユーザー向けのさらなる機能を提供する最良の方法」を模索しているようだ。

 SimplenoteはAndroidだけでなくiOS、macOS、Windows、Linuxと幅広いプラットフォームに対応していて、すべての環境でテキストメモを同期できる。

「Simplenote」を仕事用テキストメモ環境に導入 過去に保存したバージョンを復元する機能もある
過去に保存したバージョンを復元する機能もある

 この同期もやけに素早く、たとえばスマホ上でテキストを書いたそばから、数秒遅れでパソコン上のテキストも自動同期し、更新されていく。これだけスムーズに同期できれば、同期忘れやミスが発生しにくそうだ。仕事で使う上では重要なポイントである。

 仕事で使うとなると、今後も安定してこのアプリとサービスを使い続けられるか、というところもポイントとなる。Simplenoteは有料モデルがどうなるかわからない状態だが、かつてあったPremiumサービスも安かったので、今後も高くて使えない、ということはなさそうだ。

 書いたメモはアプリからエクスポートすることはできないが、Webサイト上からは全メモをZIPでまとめてダウンロードできる。Simplenoteを使わなくなったときも、少なくともテキストファイルを手元に残すことができるので、原稿を書き溜めていくのにも使えそうだ。

「Simplenote」を仕事用テキストメモ環境に導入 Galaxy S8とBluetoothキーボード合わせて350gくらい。ポケットにも入るサイズ感だ
Galaxy S8とBluetoothキーボード合わせて350gくらい。ポケットにも入るサイズ感だ

 SimplenoteのライバルはEvernoteあたりになると思うが、Evernoteはリッチテキストはもちろん画像やPDFなども扱えて、非常に高機能なのだが、その分、有料プランもちゃんとした価格となっている。Evernoteの機能を使いこなしてない筆者には、Simplenoteのほうが適している。

 しかし正直なところ、まだこのSimplenoteが最良との確信は得ていない。仕事で使うテキストメモ環境である。数週間は試してみないと、良いポイントも悪いポイントもわからない。とりあえずこのSimplenoteを使いつつ、引続き最良のテキストメモ環境を模索していきたい。