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MWCで格安DSDS端末「g07」を試す

【g07】

g07

 2月下旬から3月上旬にかけてMobile World Congress(MWC)の取材でバルセロナを訪れていた。毎年、現地での通信環境をいかに整えるかが課題となる。これまでモバイルルーターをレンタルしたり、各種SIMフリー端末に現地SIMを装着して使ったり、あるいは国際ローミングを試したりしてきたが、昨年の秋頃からDSDS(デュアルSIM・デュアルスタンバイ)対応のスマホが続々と登場してきたこともあり、今回は海外でのDSDS端末利用にチャレンジしてみた。

 現地に持ち込んだのは、gooのスマホ「g07」。DSDS対応ながら、1万9800円と手頃な価格が魅力的な端末だ。これに会社契約のドコモ回線のSIMカードと、現地で調達したVodafoneのプリペイドSIMカード(2GB20ユーロ、キャンペーンで4GBに容量が倍増してラッキー)を装着して使用した。こうすることで、ドコモSIMで通常の仕事関連の電話を受けつつ、現地SIMでライター陣と連絡を取ったり、データ通信を行ったりできるようになる。

microSIM+nanoSIMのデュアルスロット
各SIMカードでの通信量を確認できる

 ちなみにMWC開幕前日の日曜日には端末メーカー各社の発表会が続々と開催されたが、本誌のTwitterアカウントではその模様をつぶやいていた。実はそのつぶやきはg07から送信したものだったりする。端末としては派手さは無いものの、特に不満もなく、背面の指紋センサーのおかげで快適に利用できた。

 SIMカードを2枚装着した場合はmicroSDカードが使用できなくなるため、音楽などのマルチメディアコンテンツをこれ1台でガッツリ楽しもうとすると無理が出てくるが、仕事端末として海外出張で使用する分には申し分ない。DSDS対応端末は主にMVNO向けに販売されているが、普通に便利なので、大手キャリアでも導入を検討していただきたい。

g07で撮影した写真