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キャリアショップ数は半年前から235店減少し全国7339店舗に

 MCAは、2月~4月にかけて国内通信キャリア各社の「キャリアショップ」に関する調査を実施し、その結果を調査資料「キャリアショップの展開状況と店舗一覧 2024春」として取りまとめた。

 同資料をもとに、国内におけるキャリアショップの最新動向を探ってみたい。

キャリアショップ数は半年前から235店減少し全国7339店舗に

 2月時点における、4キャリア(ワイモバイル、UQ mobileを含む6ブランド)が展開するキャリアショップは、全国に7339店舗存在することが調査から判明した。半年前から235店の減少となった。

 2022年までは、楽天モバイルが店舗網を拡充していたこともあり、キャリアショップの総数は8000店前後で推移していた。ところが、2023年以降は右肩下がりの状況が鮮明となっており、この1年半で約640店も減少している。

この半年間で目立つau店舗の減少、ブランド別で唯一「50店舗以上」の減少幅を記録

 キャリアショップの削減というと、25年度までの3年間で約700店の圧縮を打ちだしたNTTドコモの動向に注目が集まりがちだが、今回の調査結果からは別の注目点が浮かび上がる。

 ブランド別の店舗数推移をみると、この半年間で最も減少幅が大きかったのは「au」の79店舗だった。

 調査対象となる6ブランドのうち、au以外の5ブランドの減少幅はいずれも50店舗未満となっており、同ブランドの削減幅が目立つ結果となった。

 なお、弊社の調査では、店舗名にキャリア(ブランド)の名前を冠し、販売からサポートまでフルスペックで行う店舗を「キャリアショップ」と位置づけ、店舗数の集計を行った。そのため、量販店内に設置されているコーナーや併売店などの販売窓口は取扱店と捉え、キャリアショップ数には含めていない。

IT専門の調査・コンサルティング会社として、1993年に設立。 主に「個別プロジェクトの受託」「調査レポート」「コンサルティング」サービスを展開。 所属アナリストとの意見交換も無償で随時受け付けている。 https://www.mca.co.jp/company/analyst/analystinfo/