スタパ齋藤のコレに凝りました「コレ凝り!」
ブラックライトで遊ぼう!
2018年9月12日 06:00
UVライトで蛍光物質を光らせる
強力なUVライト(いわゆるブラックライト)を手に入れました。紫外線を発するライトですが、紫外線LEDを100個内蔵したものです。UVライト好きな筆者ですが、こんなにたっぷり紫外線が出るライトは初めて。
UVライトを何に使うかと言えば、何はともあれ「身近なものを照らして遊ぶ」んです♪ UVライトを蛍光物質に照射すると、蛍光物質が可視光線を発します。つまりUVライトが当たった蛍光物質は光るわけです。なので、蛍光物質を含んだモノにUVライトを当てると、そのモノだけが発光します。
どんなふうに光るか、まず見てみましょう。ちなみに、以降に掲載する「UVライト照射時の写真」ですが、肉眼で見たときと近い印象になるように多かれ少なかれ修正を加えています。
UVライトは紫外線を発しますが、発する光のピークが紫外線であり、可視光線も少し含まれていたりします。ピーク周辺の紫や青紫の光も出ているため、照らされた対象は肉眼でも写真でも青~紫っぽく見えます。
なお、ここで照射に使っている「強力なUVライト」のピーク波長は395nmとなっています。人間が感じられる可視光線波長の下限は360~400nmと言われていますので、けっこう青っぽく見えがちなUVライトかもしれません。
ザックリと紫外線と書いていますが、UVライトから出る紫外線は「UV-A」と呼ばれるもので、波長は315~380nm。太陽から降り注ぐ主な紫外線で、皮膚の深層まで届いて老化につながったり日焼けを起こしたりします。ですので、UVライトの光を直視するのは危険ですし、長時間肌に当てるのもよくありません。UVライトを扱う場合、上の写真にあるような紫外線から目を保護するUVゴーグルを使うなど注意が必要です。
なお紫外線には、UV-A(波長315~380nm)のほか、UV-B(波長280~315nm)やUV-C(200~280nm)があります。UV-Cは強い殺菌力がありますが、太陽光としてはオゾン層に遮られて地表には到達しません。太陽光としてのUV-Bはわずかに地表に届き、肌に当たるとメラニンがつくられます(メラニンを褐色に変えるのはUV-A)。
身近に潜む蛍光物質を可視化!
蛍光物質にUVライトが当たると光を放つ。蛍光物質が含まれたモノにUVライトを当てると光る。クラブとかライブとかのイベントで、白いTシャツやアクセサリーだけが光ったりしますが、あれはUV光源が近くにあり、Tシャツやアクセサリーに蛍光物質が含まれているからですネ。じゃあ、身近などんなモノに蛍光物質が含まれているのか、実際にUVライトを当てて可視化してみましょう~♪
上の写真の「蛍光物質入りのモノ」は、撮影してよく写ったモノだけを並べています。UVライトで蛍光物質が光る様子って、写真に撮るのがなかなかタイヘン。肉眼だともっとよく見えます。広範囲を一気に照らせるUVライトを使い、暗くした部屋のなかを照らすと「アレにもコレにもソレにも蛍光物質が!」とオモシロがれますので、ゼヒお試しください。
汚れも浮かび上がらせちゃうのダ!
UVライトは汚れや傷の発見にも使われたりします。たとえばヒトの歯や爪、血液や尿もUVライトで光りますので、血痕や尿汚れをUVライト照射で見つけることができます。ということは、人体にも蛍光物質が含まれているわけですね。蛍光物質とか言うと何だかヤバげな物質かなと思ってしまいますが、そういうわけではありません。実際、日常口にする食品にも蛍光物質が含まれていますし、それらは有害ではありません。UVライトを照射すると意外なほど光る食品もありますヨ♪
さておき、面白いし実用的なのが、UVライトによる「汚れの発見」です。皮脂汚れや体液の痕跡、それから前述した尿の跡など、いろいろな汚れを見つけることができます。見つかり過ぎて掃除が終わりません。どんなふうに見つかるのか、怖い物見たさ半分で見てみましょう~♪
なお、UVライトが汚れを浮かび上がらせる様子ですが、ナゼか肉眼ではハッキリ見えまくりなんですけど、写真には写りにくいものが大半でした(汚れが付着する部分に蛍光染料が含まれているケースが多いからかも)。なので、よりよく見えるよう、写真に強めの処理を施しつつ、赤矢印で示してあります。
写真ではわりと地味に見える「隠れた汚れ」ですが、肉眼だとかなりハッキリ見えまくりで衝撃的です。マジかよ~俺んち汚ねぇ~! トイレの壁なんか照らすと……!
非常に興味深いですし、掃除すべき箇所が文字通り浮かび上がりますので、実用的なUVライト活用法です。なのですが、実際にやると「こんなところまで汚れていたのか!」と驚き過ぎの結果となりがち。なので、ヤルかヤラナイかはご自身でご判断を。
ともあれ、いろいろ遊べるし、けっこう実用的なUVライト。最近ではLEDタイプのものが入手しやすい価格帯になってきました。興味があれば、使い方に注意しつつ、ぜひお試しください。