スタパ齋藤のコレに凝りました「コレ凝り!」

インターネットとウォシュレットとDIY

温水洗浄便座が故障! 予想外のフラストレーション!

 暑かったですね~今年の夏。確実に記憶に残りそうな猛暑でした。そして筆者の場合、この2018年夏の猛暑をさらに記憶に強く刻む出来事がありました。

 それは、温水洗浄便座の故障。気温が上がると洗浄機能が働かなくなっちゃったんです。ちょっと気温が下がると辛うじて動作。洗浄できたりできなかったり。7月頃からそうで、8月に入ったら動作不能頻度が高まり、8月末にはとうとう「故障を示すランプ」が点滅しちゃいました。

拙宅仕事場のトイレ。この夏の猛暑で温水洗浄便座部分が壊れちゃいました。気温が上がると洗浄用の水が出なくなり、気温が少し下がると復活。こんな不安定な動作を繰り返し、最終的には故障しました。INAX(LIXIL)の温水洗浄便座ですが、故障すると電源ランプが点滅し続けます。

 いや~ウォシュレット故障するとマジ憂鬱ですね~。てか「シャワートイレ」かLIXILだから。ともあれ、毎日当然のように洗浄できていたのが、急にできなくなる。公衆トイレに駆け込んだら「あーっウォシュレットじゃない~!」みたいな残念感が在宅中も続き、ホントにイヤ。

 さらにイヤなのが、修理。業者を呼んで見てもらったり、その前にしっかりとトイレを掃除したり。そういう段取りが全部面倒~。さらにその間もやっぱり毎日温水洗浄が不能だったりして超憂鬱~。もちろんお金もかかります。

 じつは、故障した温水洗浄便座は、18年使ってきたもの。かなり長持ちしたほうだと思いますが、たぶん修理じゃなくて「寿命につき交換」ということになると思います。18年も機能し続けた温水洗浄便座が、2018年のあの猛暑でついに故障した……という流れで、2018年の猛暑が筆者の記憶に強く残るというコトで冒頭の話につながるわけですけど、まあそれはどうでもいいですね。

 ともあれ、たぶん交換するハメになる温水洗浄便座。毎日使っているくせに、便器や便座のことなど何も知らない筆者。なので、もし業者に「これは温水洗浄便座も便座も同時に交換ですね~床の部分もリフォームしたほうがいいですね~ザッと見積もって30万円ですね~」とか言われたらどうしよう~! みたいな気分に。便器&便座の交換だけでも10万円くらいはかかかるようですし、温水洗浄便座の取り付けのみでもそこそこかかるっぽい。

 とまあ、温水洗浄便座が故障して毎日のトイレが快適じゃなくなり、交換や業者や料金のことを考えるとますます鬱憤がたまり、その間ずっと猛烈な酷暑なのであり、あ~も~イヤーン! 温水洗浄便座の故障が、予想を遙かに超えるフラストレーションをもたらしたのでありました。

自分で交換? 無理でしょソレ! でもネットで調査

 あーヤだな~憂鬱だな~と思って温水洗浄便座の交換についてネットで調べていたら、業者はたくさん見つかりました。まあでも業者に頼むと、温水洗浄便座代金+それなりの工賃や手数料がかかるらしい。

 あと、温水洗浄便座が故障して困っている人もわりと多々見つかりました。同時に散見されたのが、「自分で交換すれば温水洗浄便座代金だけで済む」「取り付けなんか30分もあれば大丈夫」みたいなアドバイスです。え? 自分で交換? 無理でしょソレ~。そんなふうに思いました。

 だって仮に温水洗浄便座だけ買ってきたとして、ソレってウチの便器に装着できるモンなの? 配水とかどうすんの? 必要資材は? 工具は? 高いハードルが連続しているような、そんな困難を感じました。「温水洗浄便座はDIYで交換」とか言っている人は、もともとそういう知識・経験があったりするんだろうたぶん、と思いました。

 ……でも、家電量販店とかで温水洗浄便座って売ってるよな~。外国人観光者とかが温水洗浄便座単体で爆買いしてたりもする。アレやっぱり自分で取り付けできるような感じなのか? そうだ、ホームセンターとかでも便座だけ売ってるし、もしかして? そう思ってネットで調べてみると、いろいろわかってきました。

 たとえば18年前に買ったけど2018年に壊れちゃった温水洗浄便座と、その下にある便器。それぞれに品番シールが貼ってあり、温水洗浄便座の品番は「CW-E131」、便器の品番は「GBC-120SU」。それら品番を検索してみると……えっこんな古い便座や便器でも、ネットに情報が多々! 製品情報、施工説明書、さらに詳細なサイズがわかる図面まで見つかりました。

壊れた温水洗浄便座の品番をネットで検索したら、製品情報がバッチリ出てきました! 現在からすればインターネット黎明期と言える頃の製品ですが、説明書はもちろん施工用説明書や外観図まで手に入れられます。
こちらは便器の資料。便器の説明書や図面まで手に入っちゃいます。ちなみにINAXやLIXILといったブランドの水回り製品については、LIXILのビジネスユーザー向け情報ページ「いいナビ」から資料を探せます。

 そうなのか、ネット時代になってトイレ関連の公式電子資料もインターネット経由で入手できるようになっていたのか! 凄っ! ていうかLIXILの「いいナビ」ちょー便利! 次に買う温水洗浄便座もLIXILにしよう! といった前向きな気分になりました。

 ともあれ、壊れた温水洗浄便座を横目に、居ながらにしてネットでちょっと調べたら、どうやらウチの便器には市販の温水洗浄便座が取り付けられるようで、その施工手順もだいたいわかっちゃいました。これなら、自分で取り付けることができそうです。

温水洗浄便座DIY、じっくりゆっくり作業して2時間で完了♪

 18年前の便器に、2018年市販の温水洗浄便座は、サイズ的に取り付けることはできそうです。まあダメだったら業者に泣きつこう! というコトで、とりあえず温水洗浄便座を買っちゃいました。LIXILのシャワートイレ「CW-RW20」という製品です。

LIXILシャワートイレ「CW-RW20」を購入。ネットで4万3000円でした。もちろん下部の便器は付属していない「温水洗浄便座部分のみの製品」です。便座のフタが自動開閉する上位機種「CW-RW30」も存在します。

 ……でも、便座に対して温水洗浄便座が取り付けられるとしても、もしかして水道管から配水するパイプ関連で失敗したりして? 約20年前の配水管関連、パッキンとか細々イロイロ変わってたりして、水漏れしたら非常にイヤだな~困るな~と思っていたら、注文の翌日に上記の温水洗浄便座が届いちゃいました。今さら後戻り不可。

 というわけで、施工です。事前にPDFの施工説明書を読んでおいたので取り付ける気満々ですが、取り付け先の水道管も便器も水タンクも18年前のものなので、不安も満タンです。ともあれ、作業の様子を、以下に写真で。

交換前の故障している温水洗浄便座。掃除熱心なので18年モノのトイレですがけっこうキレイです。
使用中のタンクや便器はINAXブランド品。現在のINAXはLIXILのいちブランドで、大雑把にはINAXもLIXILも同系列ブランドと言えます。同じブランドの製品なら、取り付け時の互換性もより高いかな~という期待もあり、新しい温水洗浄便座はLIXIL製品にしました。この、壁の水栓・水タンク・温水洗浄便座をつなぐ配水部分が、施工のキモだと思います。ここが巧く行けば9割方OKなのでは、と。
その配水部分から作業開始。まず、壁から出ている「止水栓」のネジを締め込み、水道からの給水を止めます。その後、配水管や給水ホースを取り外します。工具は購入した温水洗浄便座に付属していた簡易工具が使えましたが、一部は別途モンキーレンチを使用しました(タンク接続部分の6角袋ナットが大きかったため)。古い配水パーツはわりとアッサリと外れましたが、外すときにパーツ内に残った水が僅かに出ますので、バケツ的なものを下に置いて作業する必要があります。
続いて、購入した温水洗浄便座に付属する新しいホースを取り付けます。じつは、同じブランドの製品だからか、古くから取り付けてあった配管類を流用できそうでした。しかし確認のため外してみると、古い配管類の接続部パッキンが少々痛んでいたり、錆がやや出ていたので、新しいものと交換することにしました。右写真は古い温水洗浄便座を取り外す前にビニール袋に入れている様子。取り外した温水洗浄便座からは僅かに水が漏れてくるそうなので、こうしました。取り外した温水洗浄便座はなるべく汚れを除去してから廃棄します。自治体の不燃ゴミ窓口へ持ち込んだら250円で処理してもらえました。
便座を外した様子。便器上部奥に見える2つの穴を使って便座を取り付けます。この便器の穴の間隔は140mm。多くの便器がこの穴間隔なのだそうです。これに合わせて温水洗浄便座も設計されているわけですね。右写真は、その穴に、新しい温水洗浄便座に付属する取付アダプター(本体脱着プレート)を装着した様子。便座をワンタッチで取り外せる便利なアダプターです。
アダプター取り付け後、そこに新しい温水洗浄便座をセットして、一応は施工完了。あとは電源を入れて試運転するだけ。試運転後、しばらく水漏れなどがないか様子見。問題なければ、元の快適な温水洗浄便座生活が戻ったというわけです。

 てな感じで取り付け完了。その後、水漏れもなく、新しい温水洗浄便座は性能もナイスで、とても快適になりました。施工時に手の届かない箇所の掃除も行いましたので、とても気分良くトイレを使えるようになりました♪

 施工開始から施工完了まで2時間かかりました。筆者の場合、掃除をしつつ、記事用の撮影もしつつ、さらに入念に施工説明書を読んだりもしていましたので、ちょっと時間が多くかかった感じ。いったん施工の流れがわかってしまえば、ホントに30分くらいで施工できちゃうと思います。

 ただ、止水栓を閉めるとか、袋ナットを外したり付けたりするとか、そういう部分で「少しは工具を扱った経験」が必要だとは思います。ナットをどちらに回すとどうなるか、力加減はどの程度なのかとか、まったくの初経験だと困る場面もちょっと出てくるでしょう。これについて「そのくらいならたぶんヘーキ」と思える方なら、スムーズに施工できちゃうと思います。

 しかしまあ、事前にインターネットでアレコレ調べられて、さらにインターネットで交換用の温水洗浄便座を購入できて、わりと余裕をもってDIYできちゃう現在。メーカーが情報を提供してくれていることや、そういった情報を瞬時に検索できてしまう環境について、改めてマジで超アリガテェと思いました。感謝。

スタパ齋藤

1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。