スタパ齋藤のコレに凝りました「コレ凝り!」

オリンパスの一眼は良い

結局「OM-D E-M1 Mark II」×2台運用

 今年の前半に筆者的な「デジカメ購入祭り」があった感じでした。オリンパスのハイエンドミラーレス「OM-D E-M1 Mark II」(関連記事)から始まり、キヤノンの約5060万画素一眼レフ「EOS 5Ds R」(関連記事)も買い、さらにパナソニックの4K/60p動画も撮れちゃうミラーレス「LUMIX DC-GH5」(関連記事)まで購入。ホラーショーな高性能カメラ3連発でウォレットがライト! ライティ・ライト? 的な。

オリンパス「OM-D E-M1 Mark II」(公式ページ)。写真のレンズは「M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO」ですが、ほかにも「M.ZUIKO PRO」シリーズレンズ(公式ページ)をアレコレ使っています。
キヤノン「EOS 5Ds R」(公式ページ)。「約5060万画素の圧倒的な高解像度」のデジタル一眼レフです。写真のレンズは「EF 24-105mm F4L IS II USM」と「EF 100-400mm F4.5-5.6L IS II USM」ですが、これら以外に45mmと90mmのTS-Eレンズを使っています。
パナソニック「LUMIX DC-GH5」(公式ページ)。スチルカメラとしての基本性能の高さに加え、本体のみで4K/60p動画を撮影できるミラーレスです。写真のレンズは「LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm/F4.0-6.3 ASPH./POWER O.I.S.」で、ほかに「LUMIX G VARIO 12-60mm/F3.5-5.6 ASPH./POWER O.I.S.」を使っています。

 どれも非常に優れたカメラ。使い方としては、オリンパス「OM-D E-M1 Mark II」は常用で汎用。マイクロフォーサーズ規格のボディで、所有するマイクロフォーサーズレンズ(主にオリンパスのM.ZUIKOレンズ)も多いので、も~の凄く多用。

 キヤノン「EOS 5Ds R」は商品撮影に多用中で、たまに外に出掛けて超高解像度撮影を堪能。このカメラで商品撮影をすると、被写体の細部が物凄くよく写り、それはリサイズ(縮小)してもよくわかります。使うほどにそのポテンシャルの高さが理解できるように感じます。

 パナソニック「LUMIX DC-GH5」は映像機器として多機能なところが楽しい。4K/60p動画が撮れるのは大きな特徴ですが、使っていて「お!」と驚けるのは「6K PHOTO」機能。実質秒間30コマ連写の機能ですが、動画を撮影してそのコマから静止画を切り出すというもので、決定的瞬間をラクにゲット可能♪ 従来の「4K PHOTO」機能と比べると、切り出せる静止画の画素数も上がっています。「6K PHOTO」機能では5184×3888ピクセル(4:3設定時)や5184×3456ピクセル(3:2設定時)で切り出し可能。「6K PHOTO」、高画素でありかつ解像感も高いので、紙媒体掲載用写真として使えるレベルだと思います。

 でまあ、キヤノン「EOS 5Ds R」を主に商品撮影用とちょっと風景撮影、パナソニック「LUMIX DC-GH5」を特殊撮影用や動画用として使っていて、結局はオリンパス「OM-D E-M1 Mark II」を幅広く多用。「OM-D E-M1 Mark II」はとても使いやすく実用的なので、さらにボディを1台追加し、2台で運用中です。

使用頻度が高く、ヒッジョーに便利に使えるので、追加でオリンパス「OM-D E-M1 Mark II」ボディを購入。2台で運用中です。広角系のレンズと望遠系のレンズなど、カバー域が異なるレンズをそれぞれのボディに装着して使用。魚眼と超広角、みたいなときもあります。

 同じマイクロフォーサーズ規格なんだし、オリンパスとパナソニックで運用すれば? てな感じもします。以前はそうしていたんですが、やっぱりユーザーインターフェースが異なると、撮影中にまごつくんです。

 ボディ1台でレンズ交換すれば? という感じもするわけですが、レンズ交換って面倒だったり撮影のテンポが狂ったりしがち。率直なところ、ボディが3~4台くらいあってもいいと思います。ですが、まあそこまですると重くなってフットワークが鈍っちゃいますしネ、って言う以前に資金が……。

 ともあれ、オリンパス「OM-D E-M1 Mark II」は多用するし、レンズもアレコレ使い分けるので、2台のボディを頻繁に運用しているんでした。気に入ったカメラの2台持ち、効率アップ&フラストレーション減でイイですよ♪

オリンパスってブレないですネ

 レンズ交換式デジカメは、オリンパス「OM-D E-M1」から、「OM-D」系をかなり集中的に常用するようになりました。それ以前もレンズ交換式デジカメを使っていましたが、アレを使ったりコレを使ってみたりと、ちょくちょく使うカメラを替えていた感じ。ですが現在は前述のとおり「OM-D E-M1 Mark II」を多用中。

 で、そうしていて思ったのが「オリンパスはブレないなあ」ということです。「OM-D E-M1 Mark II」には凄い手ブレ補正機構が搭載されているので、シャッター速度1秒の手持ち撮影でもブレなかったりして、まあそういう意味でも「オリンパスはブレない」んですが、それとは別に「ものづくりの姿勢としてブレがない」と感じます。

 たとえば単純なトコロで、小型軽量に注力しているところ。オリンパスのカメラに共通する特徴で、しかも、むか~しから、なんです。手持ちカメラとしては、OM-2とかOM-4あたりのオリンパス製フィルム一眼レフも、当時としては驚きの小ささ軽さでした。ボディもレンズもシステム全体が小型軽量。

オリンパスのフィルム式一眼レフの「OM-2」と「OM-4」。「OM-2」は1975年11月発売で、「OM-4」(Tiブラック)は1989年4月発売です。どちらも、その小ささ軽さが実用性に直結していて、当時は多用していました。
ボディを手に持った様子。片や40年以上前のカメラ、片や現在のカメラ。どちらも道具としてコンパクトにつくられています。

 多用中の「OM-D E-M1 Mark II」も、小さく軽いことが愛用する理由のひとつです。まあ、小ささ軽さというコトで言えば、つい先日発売された「OM-D E-M10 Mark III」(公式ページ)のほうが小型軽量ですけどネ。なお、ボディ質量は「OM-D E-M1 Mark II」が約498gで、「OM-D E-M10 Mark III」が約362gです。

 あと「OM」って名前を現在も使い続けているのがイイですね。ブレてなくて。さらに、メーカーロゴを変えたりもしていない。安直な新規CI計画を行わないあたりも企業としてステキ。

左は「OM-4」、右は「OM-D E-M1 Mark II」のペンタプリズム部。ロゴは昔から変わりませんね~。個人的には「L」と「Y」が少々近すぎる気がするんですが、まあそれも現在ではひとつの個性に見えます。

 ていうか、なんか、「OM-4」と「OM-D E-M1 Mark II」って凄く似てますね~。デザインの方向性も継承している感じ。40年も変わっていない? 変えていない? ともあれ、2機種を並べてみましょう。

並べてみるとよく似ています。まあ「OLYMPUS」ロゴがあってブラックボディなら、基本、似ちゃうとは思いますが。でもペンタプリズム部(OLYMPUSロゴの上のピラミッド形のところ)とかの佇まいもよく似ています。ゲンブツを間近にすると、つくりの良さもよ~く似てるんです。

 やっぱイイなあオリンパスの一眼。「OM-D E-M10 Mark III」も買おっかな? いや~でも買うなら「OLYMPUS PEN-F」(公式ページ)かな~アレもカッコイイしな~。とか思いましたが、とりあえずそーゆー衝動買いは抑える方向で。

もしかして、オリンパスって「沼」なの?

 使っているときは「やっぱりイイなコレ~」くらいな感じの「OM-D E-M1 Mark II」および「M.ZUIKO PRO」シリーズレンズですが、何と言うか、こう、あるとき、利便性とはまた違う、存在に対する愛着を感じたりも。単なる好みではあるんですが、「OM-D E-M1 Mark II」も「M.ZUIKO PRO」シリーズレンズも、独特のつくりの良さ緻密さがあって、単純明快にカッコイイ! と感じるんです。

 機材を見ていて「やっべ、これ超カッケェ! パネぇカッコよさじゃね?」みたいに、精神年齢が20~30年分若くなるっていうか冷静さが消失するっていうかバカ化するっていうか、そんなふうに興奮優先で感じたり。つくりの良い製品には感じがちなコトですが、そういう興奮はわりとすぐに醒めがち。でも、なーんか「OM-D E-M1 Mark II」とかだと、そんな気分が長く続くんです。レンズの「M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO」なんかは4年前に買ったものですが、今見てもまだ「やべぇマジかっこイイ!」とか思っちゃいます。

「OM-D E-M1 Mark II」に「M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO」を装着した様子。レンズは4年前に購入したもので、かなり使ってきているんですが、いまだに「これカッコイイなぁ」と思っちゃう筆者です。これを眺めながら1杯飲れる筆者ですっていうか、4~5杯呑める思います、ツマミ無しで。

 そんな感じで「OM-D E-M1 Mark II」や「M.ZUIKO PRO」シリーズレンズを眺めています。で、眺めた後、いつもチェックしちゃうのが前述の「OLYMPUS PEN-F」や「M.ZUIKO PREMIUM」シリーズレンズ

 これらは実際に何度か店頭でも触れているんですが、「OLYMPUS PEN-F」は軽量だけど重厚感と精密感があってカッコイイ。「M.ZUIKO PREMIUM」シリーズレンズは単焦点レンズ群なんですが、これも緻密なデザインでカッコイイ。ボディもレンズもブラックで揃えたりするとカッコ良くて酒が進んじゃって翌日は頭痛必至な気がします。

 でもこれら製品、カメラもレンズもちょっと高級なお値段。躊躇しております。躊躇しながら「買ったらやっぱりレンズをぜひコンプリートしてゆきたい!」とか思いつつ、さらに実勢価格の合計額を出したりすると思った以上にヤバい額なので、とりあえず購入を抑えられている現在なんでした。

 しかしナンかのキッカケで「OLYMPUS PEN-F」や「M.ZUIKO PREMIUM」シリーズレンズにイッちゃったりすると……んんん~。カメラ周辺ってイロイロな「沼」がありますけど、筆者にとってはオリンパスのマイクロフォーザース系機材も、ひとつの「沼」なのかもしれません。

スタパ齋藤

1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。