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コメント |
湯野 |
J-フォンのパケット対応端末第2弾となる「J-K51」。私的にはこれまでにない着メロサウンドを実現した「ステレオツインスピーカー」が一番の注目どころだったりするのだが、これがなかなかよくできている。もちろんオリジナル着メロも5つのメロディラインそれぞれに左右のバランスを設定できるので、着メロの自作にこだわりのある人にとっては、ツーカーの「TK11」とならんでオススメの1台だ。
ここまでくると、せいぜい40和音の着メロの再生だけに使うにはもったいない。もうちょっと出力を上げつつ、イヤホンマイク端子をちょこっと拡張して、ポータブルステレオスピーカーとして使用できるようにするとか、そんなマニアックな進化も期待したい。
ただ、端末としてのデキについては、自分撮り用のミラーが付いていなかったり、アニメーション表示されるメニューが逆に分かりづらかったりするのが私としてはちょっと不満。
というわけで、「J-SH51のボッテリした感じがイヤ」という人や、「着メロ命」という人にオススメ。
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松下 |
本体は、先に発売されたパケット対応機の「J-SH51」と比べると軽くて薄く、ごく普通の重さとサイズだ(「J-SH51」はSDカードスロットの搭載により、やむを得ない厚みが出てしまっている)。デザインも洗練された感じで、ツインイルミネーションの点滅がキレイ。ただ、デザインを重視した傾向のためか、カメラ撮影時の確認用ミラーが付いてないのはちょっと残念。ミラーがなくてもカンで自分撮りは可能だが、あった方がやはり撮りやすいと思う。しかしない方がやっぱり見た目は美しいのかも……。悩みどころですね。
カメラの画素数は非公開となっているが、見た目の印象では「J-T06」や「J-D05」に近い印象を受ける。31万画素の「J-SH51」と比べると液晶のタイプも関係してか、やや荒めに感じるが、画像の色合いやタッチを変換できる「プレビューモード」やフレーム機能などの種類が豊富で、「連写モード」も用意されているのでかなり楽しめる。なお、ムービーモードで撮影した場合については、プレビュー時の印象は「J-SH51」とあまり変わらないように感じた。
ディスプレイは最大26万色相当の4096色MD-TFD液晶で、液晶がやや奥まった配置の作り。6万色のTFT液晶などに慣れるとわずかに暗めな気もするが、とりわけ暗さが気になるというものではない(あくまでも贅沢な見方をすれば、の話)。
また、従来のケンウッド製端末はメニュー構成がやや特殊で、初めて触るといささか操作しにくい印象を受けたが、「J-K04」などと比べると使いやすさはかなり向上しているように思う。そしていちばんのウリである「3Dサウンド」は、登録効果音の豊富なラインナップからそのリアルな音を実感できる。ケンウッド製端末専用のJ-スカイサイト「SkyRoom」からは「J-K51」専用の着メロが無料でダウンロードできるのもうれしい。
パケット対応機としては「J-T51」や「J-P51」も発表されており、4月中旬以降の発売予定となっているが、とりあえず「J-SH51」のSDカードスロットやミュージックプレーヤー機能などは不要で、デザインや音を重視したいという人には、この「J-K51」をオススメしたい。
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伊藤 |
パケット対応の51シリーズとしてJ-SH51とともに発表されたJ-K51だが、この2つ、ぜんぜん毛色が違う端末に仕上がっている。
まずカメラだが、画素数は非公表。実際の使用感からすると、画質が30万画素クラスのJ-SH51やA3012CAには若干劣る感じなので、10万画素クラスだろう。このあたりを考えると、写メール中心ならJ-SH51のほうがいいだろう。
だが、この機種の最大のウリはステレオスピーカーと3Dサウンドだろう。これは本当にビックリした。ついにケータイもここまできたかっ! という感じ。着信メロディはもちろんだが、効果音の臨場感がとてつもない。「レース」などでは車がこっちからきてあっちに行く感じが聞いて取れる。
気になるのはメニューが使いづらいこと。アイコンなどの移動がアニメーションになっているのはかまわないのだが、動きが緩慢なので、慣れるとけっこうイラつく感じ。もっとサクサク操作したいのだが……。また、メニュー構成自体も特殊なので、はじめはとまどいを感じるかもしれない。
51シリーズの2機種を比較すると、3Dサウンドとデザインのかっこよさを取るなら、だんぜんこのJ-K51、写メールを思いっきり楽しみたいならJ-SH51といった形になると思う。 |