三洋製のEZweb@mail端末。アメリカ・韓国・香港・オーストラリアなどでも通話できる国際ローミングサービス「GLOBAL PASSPORT」に対応する。
基本的な機能やデザインは旧機種「C412SA」とほぼ同等だが、液晶が256色から6万5536色に強化され、視認性も向上した。背面に時刻や着信を知らせるサブディスプレイを搭載する。
Java(ezplus)やGPS(eznavigation)などの機能には対応しないが、EZweb@mail端末としての機能は一通り搭載する。ただし海外でEZweb@mailの機能を利用することはできない。
| コメント |
湯野 |
正直なところ、「C412SA」との違いがほとんど見出せないのだが、とりあえず、ディスプレイが256色の半透過型STN液晶から6万5536色のTFTカラー液晶に変更されて、かなり見やすくなった。DDIポケットの「RZ-J90」などについてもそうだったが、三洋製の携帯電話のディスプレイは“奥まった感じで暗い”という印象が強かった。そんな弱点を克服したという意味では、今回の「C1001SA」は評価できる端末だ。
ただ、世界一薄い「C405SA」や音楽配信サービス(SoundMarket)対応の「RZ-J91」など、市場ではそれほど評価はされなかったが、ものすごく革新的な端末を作ってきた三洋らしさがあまり感じられないのが、ちょっと残念なところ。
唯一GLOBAL PASSPORT対応の端末を提供している三洋。これはメーカーだけの力ではどうにもならないことかもしれないが、長らく待ち望まれている、国際ローミング中にメールを送受信したり、EZwebサイトを閲覧できる端末をいち早く実現してもらいたい。
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白根 |
堅実な作りをしていて、それなりに使いやすくできていると思うが、いかんせん遊びの要素に欠ける気がする。まぁこの端末は日本では数少ない国際ローミング対応端末であり、かなり実用方面の価値が高い端末なので、遊びの要素はあまりいらないのだろうが。
使い勝手は他の三洋製端末と非常に似通っている。三洋製端末に慣れている人にはオススメだ。ただ国際ローミングが必要ない人にはあまりオススメできない。いまのauにはもっと面白い端末・使いやすい端末がたくさんあるからだ。
国際ローミングは「同じ電話番号で使える」「手続・支払は日本で行なえる」などのメリットが大きいのだが、米国から米国にかける場合でもとんでもない料金になったりするので注意が必要だ。海外での活動期間の長い人には現地のケータイを購入することをオススメする。ちなみにGLOBAL PASSPORTは冬季五輪が行なわれるソルトレークでも使えるので、観戦予定のある人にはオススメできるかも。もっとも、米国全土で使えるわけでないので注意が必要だ(あの国はでかすぎる)。
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伊藤 |
現在関東地区で、テレビCMをバンバンやっている「リカちゃんのケータイ」。この端末のアイデンティティは必然的に国際ローミングサービス「GLOBAL PASSPORT」に集約されるわけだが、全体的には「卒のない作り」といった印象を受ける。
目立つ新機能はないが、基本機能やデザインはC401SAとC412SAを踏襲し、サブディスプレイ付きの折りたたみ型端末としてはベーシックなもの。操作系に関しても、ある程度煮詰まってきており、特に使いにくいと感じるところも見受けられない。ディスプレイも同じスペックの中でもかなり見やすい部類に入る6万5536色TFT液晶で、輝度も非常に高い。
GLOBAL PASSPORTのサービス自体も、アメリカ、カナダ、ハワイ、韓国、香港、オーストラリア、ニュージーランドとかなりエリアも充実(もちろんすべて一部地域)してきており、「手近な国際ローミング」として今後も需要があるだろう。英会話フレーズ再生のバリエーションがC412SAから増えてないことがちょっと残念だが、auの新ラインナップにあってGLOBAL PASSPORT対応はこのシリーズのみ。この機能にこだわる方はぜひ。
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