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湯野 |
ソニー・エリクソンになって初めて世に出た携帯電話「C1002S」。折りたたみという枠の中でも何か独特のカッコよさを持ったデザインに仕上がっている。特にオレンジのモデルはすごい。
ちょっと厚みはあるが、全体的にはコンパクトにまとめられていて、着信LEDの部分もフロントジョグを操作しやすいように窪みがつけられており、ちゃんと見た目と実用性の両方を考えてデザインされているのだなぁ~、と妙に感心させられてしまう。
惜しむらくはGPSケータイでもムービーケータイでもないところ。従来のEZweb@mail端末と同等のスペックで、ezplusやWAP 2.0にも対応していない。とはいえ、予測変換機能「POBox」も付いているので、「その辺の機能はどうでもいいから、通話とメールができるオシャレな端末が欲しい」という人にはオススメの端末だろう。
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松下 |
以前使用していたソニー製端末から他社の機種に乗り換えた当初は、ジョグダイヤルの軽快な操作感の無さに、親指が物足りなさを感じたりもしたが、特にそれ以外では個人的にソニー製端末への思い入れは強くない私。だがしかし、ソニー・エリクソン初のケータイという引きの強さもさることながら、実物を手にとって見ると、やっぱりそのデザインや色見(特にオレンジ)は、どうにも他の機種より際立って洗練された印象を受けるのは否めない(気がする)。
また、なんといっても最大のお楽しみは着せ替えパネル。幼少の頃に遊んだ着せ替え人形の記憶を彷彿とさせてくれるのである。購入時にはシンプルなデザインのパネルが3枚(ノーマル、ドット、クリア)付属するが、革っぽいコーティングやギャル系(?)デザインのパネル、それからなんと! ファーらしきものまで付いてしまっている豹柄パネルなど、奇抜なデザインのパネルもオプションとして別売されているので、ストラップの付け替えでは決して味わえない楽しみがある。
液晶は120×160ドットの6万5536色TFTだし、もちろん「POBox」も新たに現代語・流行語などが強化されて搭載されているのだが、惜しむべき点はやはりezmovie、eznavigationはもとより、ezplusにも非対応で、スペック的にはC45Xシリーズ以前の機種と同等機能なところ。従ってこの端末は“機能 or デザイン”のどちらを選ぶかの、まさに分かれ目となる存在だと思う。
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伊藤 |
発売と同時に、私物ケータイとして購入した。相当気に入っているし、昨年の「俺のケータイ of The Year」にもこの端末を選出させていただいた。
ヒトを選ぶときは「外見より中身」の伊藤だが、この端末にはそのデザインに一発でやられて即買してしまった。なんといっても、この端末の魅力はデザインに尽きるのである。ブラック、ホワイトといった“定番モノ”に加え、斬新なオレンジがラインナップされていたり、開いても閉じても確認できる24色LED、さらには着せ替えパネルと、外側だけで楽しめる要素が満載だ。ソニー・エリクソンの第1弾ということで、そういったマニアな意味でも「買い」といえる。
特に、「着せ替えケータイ」というコンセプトはいまだ斬新。オプションのパネルも今後どんどん増やしていって欲しいし、さらにもう一歩進めて、オリジナルパネルを自分で作れるキットのようなものが出てくると、さらに楽しみ方が広がると思う。
また中身については、ジョグダイヤルをはじめ、ソフトウェアなどの使い勝手は従来のソニー製端末のものを踏襲。POBox&ジョグダイヤルの組み合わせの使いやすさは、すでに定評を得ており、「一度使ったら、ソニー製から離れられない」と囲い込まれてしまうほどの快適さだ。C1002Sでは、POBoxの語彙が大幅に強化され、さらにパワーアップした。メールを書く量が多ければ多いほどその恩恵に預かれる。ジョグダイヤルの操作感は好き嫌いが分かれるところだが、それさえ問題なければ操作性は今ある携帯電話の中でもトップクラスだと思う。
この端末はエントリーモデルとなっており、ezmovieやeznavigation、ezplusには対応していないが、通話とメール中心なら、買ってまず大きな不満はないと思う。もしあるとすれば、端末側のせいではないのだが、EZweb@mail端末共通の仕様として、メールアドレスの変更ができないこと。変更する場合は、一度EZweb@mailを解約しなければならないので、その点は注意しておいたほうがいいと思う。 |