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工藤 |
F503iのメニューは、“ラウンドメニュー”という新しいスタイルのメニューが採用されている。左右ボタンを押すと、画面が横方向に回転して切り替わる。「iモード」「iアプリ」「メール」「電話帳」「便利な機能」「情報の表示」「設定」と分かれたメニューが、さくさく回転して切り替わる(グラフィックが速い)ので軽快な使用感。各メニュー画面は、すべて1画面に収まっていてスクロール不要。左押しではメール、iモードなどのインターネット機能、右押しでは電話帳、便利な機能などの設定関連で、一般的に使用頻度の高い順に出てくるのもよく考えられていると思う。
メールの文字入力では、ポケベル入力も選べる。また、宛先は5件まで入力可能。16和音着メロでは、携帯電話ではよくある、ボディが共振してビリビリ鳴る感じがしないのも個人的に好印象。液晶は2インチの120×160ドットと最大クラスで、文字も読みやすい。が、なんといっても一番の魅力はiアプリの保存件数の多さ(最大50件、容量では最大200KB)と専用のiアプリサイト「@Fケータイ応援団」で提供される無料のiアプリだろう。シンプルなゲームが多いが、サービス開始当初50本、3月までにさらに50本を追加して計100本に。春にはこのほかにF503i専用のネットワークゲームも登場予定だという。ちなみに、いくつか試した中で個人的にいちばん面白かったのはF209iでおなじみのキャラのアクションゲーム「きゃらいふの冒険」でした。
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湯野 |
端末のデザインでは同時発売の「P503i」のほうに軍配があがるかもしれないが、Java時代の携帯電話のスペックで注目したいのは、やはりiアプリの登録件数が50件もしくは200KBであるというところ。ちなみにP503iではiアプリの登録件数が7件まで。ドコモが規定している仕様では、「iアプリの容量は1アプリケーションあたり最大10KBまで」となっているので、この10KBをフルに使ったiアプリの場合、F503iなら20件、P503iなら7件登録できるという計算になる。見た目よりも機能重視の私としては、F503iのほうがいいかなと思ってしまうわけである。
そして、50種類以上のミニゲームなどのiアプリが無料で提供される富士通のiモードサイト「@Fケータイ応援団」。以前にも東芝がJ-フォンの「J-T04」向けの専用サイトを用意してゲームを配信したり、京セラがツーカーの「TK05」向けにゴルフゲームの追加コースのデータを配信したりしているが、Java時代となった今、この手のサービスが充実しているかどうかというのは、購入端末を決める際に注意しておきたいところでもある。
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白根 |
メニューはオーソドックスな階層構造のリスト式だが、機能ごとのリストのまとめ方はなかなか考えられている。たとえば待受状態からiボタン(決定ボタンも兼用)を押すと、iモードのメニューが呼び出せるのだが、そこで右を押せばメールのメニューに、左を押せばiアプリのメニューに切り替わるなど、異なる機能メニューを行き来するのも比較的わかりやすい。各メニューリストが1画面に収まり、スクロールせず全部見れるのも、メニューのブラウジングという観点では良いと思う。
日本語入力はインライン変換ではなく、画面下部に入力文字列が表示される方式。連文節変換や学習機能にも対応しているので、メール重視の人も満足できるだろう。503iの標準仕様になっているかどうかはわからないが、P503iと同様、メール中に画像を埋め込むこともできる。ただし相変わらずiモードのメールは250文字までで画像添付ができないため、Webサーバーに置いた画像のURLをメール中に書いておくと、端末側でそれを画像と置換する、という方式となる。グリーティングメールサービスなどでは利用されるだろうが、サーバーに画像を置かなくてはいけない、というあたりで個人間の利用にはちょいと面倒な気もする。
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