ソフトバンクから905SHが発売されてからというもの、ワンセグ端末の代名詞のような存在になってしまった「AQUOSケータイ」だが、そのAQUOSケータイがau向けにも登場した。お馴染みのサイクロイド機構が採用されており、ディスプレイを横に倒すとワンセグが起動するという、非常に分かりやすいスタイルだ。
機能面では、おサイフケータイやオープンアプリに対応していないところが少々気になるところ。ただ、それ以外の機能は一通りサポートされており、聴取できるエリアはまだ限定されるが、デジタルラジオにも対応している。メディアプレーヤー機能の充実という点では、ワイドVGA液晶搭載のW52Tあたりも気になるところだが、机の上にポンと置いて、ワンセグやフルブラウザを横向きの画面で使えるW51SHの快適性はなかなかのものだ。ヒンジ部分にフロントスピーカーが搭載されていることもあり、音声も聞き取りやすい。
やはり最大のポイントはワンセグになると思うが、なにげに便利なのが録画予約機能だ。auのワンセグ端末の場合、マルチタスクへの対応が他キャリアから一歩遅れていることから、ワンセグ視聴中にメールの読み書きが行なえない。しかし、W51SHでは、録画予約の実行中にメールや音声通話が行なえるようになっている。もちろん、ワンセグ視聴中にメールの読み書きが行なえるというのがベストだろうが、さまざまな制約がある中、やや裏技的ではあるが、次善の策としてこれを実現しているところは評価できる。
前述の通り、おサイフケータイ非対応という点がユーザーによってはマイナスポイントになるかもしれないが、おサイフケータイよりワンセグを重視するというauユーザーにはオススメの一台と言えるだろう。