ソフトバンクに続き、ドコモからも発売された「AQUOSケータイ」。テレビCMで有名になった“予想外”の動きを実現するサイクロイド機構は、SH903iTVでも健在だ。回すだけでワンセグが起動するというメカニカルな仕組みは誰にでも分かりやすく、メールやiモードなどのトレンドにはさっぱりついて行けないというユーザーでも、ワンセグ機能を簡単に起動できる。
やはり一番のウリはワンセグの部分。iモードやフルブラウザなど、一部利用できない機能はあるものの、メールの読み書きなどの操作はワンセグと一緒に利用できる。番組を見ながら、その内容について友達とメールする、なんていうのは、ケータイならでは使い方だ。最近は「続きはWebで」とか「○○で検索」とかいうテレビCMもあるくらいなので、Webブラウジング機能も併用できるようになると、さらに使いやすくなるんじゃないかと思う。
おそらく、普通に使うぶんには不満を感じることはないと思うが、敢えて不満な点を挙げるなら、やや大きめのサイズとボタンの並びだろうか。サイズについては、サイクロイドという機構である限りは、普通の折りたたみ型端末よりは大きめになってしまうので、ある程度は致し方ない。ボタンについては、テンキーの下にTVボタンなど、3つのボタンがやや形状は違うものの、同じように隙間無く並んでいる。テンキーの上には、発話、クリア、終話の3ボタンが、これまた同じように並ぶ。慣れないうちは、かなりの頻度で押し間違う。
逆に言えば、それ以外に大きな不満はないので、ワンセグに興味があるドコモユーザーにとっては注目の一台と言えるだろう。