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ケータイ新製品SHOW CASE
N703iD(ピンク)
2007年1月26日発売



ボタンの配置はオーソドックス 左側面にスクロールボタンがある

ボタンはフラットなデザインで、感触はシートタイプに近い 背面の黒いラインの中にカメラが隠されている。さらにラインの延長線上、上端に赤外線通信ポートがある

ボタン側背面にFeliCaのアンテナがある ヒンジ部の右側面にストラップ穴がある

全体的にスクエアなデザイン。背面のサブディスプレイは有機EL ディスプレイ側の端(写真左下)には赤外線通信ポート、ボタン側の端(写真右上)には充電用接点がある

メニューデザインは複数プリセットされている。デフォルトは黒ベースのデザイン メインメニューの第2階層。デザインによって配色も変更される 項目をカスタマイズできるオリジナルメニュー

メインメニューのデザインバリエーションの1つ 待受画面にはショートカットアイコンを設定できる MUSICボタンの長押しでプレーヤーをいつでも起動できる。ただしメインメニューをいつでも呼び出せるわけではないなど、完全なマルチタスクではない

シンプルメニューも搭載する シンプルメニューの第2階層 シンプルメニューの第3階層

15字×13行表示 12字×11行表示 10字×9行表示

8字×7行表示 日本語入力システムは予測変換に対応する 1文字1タッチで単語を予測する「T9ダイレクト」も搭載する

カメラは高解像度撮影時にも、縦に構えて横長画像を保存する形式 撮影設定はオンスクリーンのアイコンで調整できる 詳細な撮影設定はサブメニューから行なう

最大解像度(1280×960)での撮影サンプル。リンク先の画像は無加工(292KB) 最大解像度(1280×960)での撮影サンプル。リンク先の画像は無加工(260KB)

仕様で見るN703iD

 NEC製のFOMA端末。佐藤可士和氏とのコラボレーションモデルで、N702iDのデザインをベースに改良が加えられている。シリーズとしてはエントリーの70Xだが、着うたフルやおサイフケータイに対応している。

 デザインはN702iDを踏襲しているが、より小型化が図られ、角の丸みが抑えられていたり撮影補助ライトがなくなるなど、デザインの洗練化が図られている。

 シリーズとしてはエントリーの70Xだが、着うたフルやおサイフケータイに対応するなど、90Xシリーズに近い機能を搭載している。ただしメガiアプリには対応しない。おサイフケータイはiCお引っこしサービスやiC通信にも対応している。音楽再生機能としては、SDオーディオにも対応している。

 FOMAとしては最長クラスの、連続待受が約700時間、連続通話が約210分となっている。日本語入力システムには、NEC独自の「MogicEngine」と1文字1タッチ入力から推測する「T9ダイレクト」の両方を搭載する。

【おもな仕様】
サイズ
(高×幅×厚)
96×48×15.9mm
重量 約103g
連続通話時間 音声通話:約210分
テレビ電話:約140分
連続待受時間 静止時:約700時間
移動時:約520時間
ディスプレイ メイン:2.3インチ、半透過TFT液晶、QVGA+(240×345ドット)
サブ:2.1インチ、有機EL(300×30ドット)
メモリダイヤル 700件(電話番号:2,800件、アドレス:2,100件)
リダイヤル・着信履歴 各30件
データ通信速度 最大下り384kbps(パケット通信時)、最大下り64kbps(回線交換時)
ボディカラー YELLOW、WHITE、NAVY、PINK
備考 メインカメラ:約130万画素CMOSカメラ、サブカメラ:約33万画素CMOSカメラ、microSD対応(最大2GBまで)、プライバシーアングル、抗菌対応、おサイフケータイ対応

【iアプリ】
iアプリ件数 最大200件
登録済みiアプリ REVERSI、デコメを作ろう、デコメ絵文字ポケット、Gガイド番組表リモコン、ケータイクレジット「iD (アイディ)」、「DCMX」クレジットアプリ

【インターネットメール】
サービス名 iモードメール
利用料 料金プランに依存(パケットパックにより1パケット0.02~0.2円)
メール受信機能 最大全角5000文字(添付ファイルは最大2MB)
メール送信機能 最大全角5000文字(添付ファイルは最大2MB)
メール保存件数 受信:最大1000件
送信:最大400件

【着信メロディ】
和音数 最大67和音(着うたフル、着モーション対応)

【カメラ(静止画)】
撮影可能フォーマット JPEG
撮影可能解像度 1,280×960、640×480、352×288、240×345、240×320、176×144、128×96
撮影可能容量 内蔵メモリに最大約360枚。microSDカードにも保存可能

【カメラ(動画) 】
撮影可能フォーマット MP4
撮影可能画質 128×96
撮影可能容量 内蔵メモリに最大約374秒。microSDカードにも保存可能


スタッフが見たN703iD

コメント
湯野

 スクウェアなフォルムと、黒い帯というN702iDのデザインテイストをそのままに、小型化と機能アップを図ったのがN703iDと言える。このデザインは人によって好き嫌いがあると思うが、さすがに前モデルとほとんど同じようにしか見えないので、目新しさに欠けるのも事実だ。

 機能面では、SD-Audioや着うたフルをサポートしているところや、おサイフケータイに対応しているところが嬉しい。ただ、おサイフケータイについては、他人に勝手に使われないようにICカードロックをかけて使いたいところだが、端末がスクウェア過ぎて開けづらく、使い勝手としてはイマイチだ。全体的に、デザインが優先された結果、ユーザビリティの面が犠牲になっている点が少々残念なところかもしれない。

 コンパクトさという点ではN703iμがあるし、機能重視なら903iシリーズがある。結局のところ、N703iDはこのデザインにピンと来た人向けの端末、ということになるだろう。

白根

 N702iDに引き続き、佐藤可士和氏とのコラボレーションによるデザインケータイ。デザインが目を引くが、実はおサイフケータイや着うたフルに対応しているなど、中身はそれなりに高機能だったりする。

 使い勝手はNECのいつもの感じだ。ただ、マルチタスク関連機能はちょっと不思議に感じた。たとえばiモード中にメニューボタンを押すと、メインメニューが呼び出せて、メールなどほかの機能を起動できるが、メール入力中はメインメニューを呼び出せない。マルチタスクボタンは廃され、代わりに長押しでミュージックプレーヤーが起動するボタンになった。画面デザインでは、タスクアイコンのために貴重な画面スペースを使っているのに、ほとんどマルチタスクが使えないというのは、不条理にも感じてしまう。以前のNEC製70Xシリーズより、マルチタスク回りは退化してしまった印象を受けた。

 デザインはN702iDと同じ路線だが、より薄くなっていたりする。おサイフケータイとしては、FOMA最薄だ。小さくなっただけでなく、フォトライトがなくなっていたり、赤外線通信ポートの位置が背面の黒いラインと一体になっていたり、角の丸みが小さくなるなど、デザイナーの佐藤氏のこだわりによる細かい変更も施されている。

 デザインが最大のポイントとなる端末だ。機能面では、GPSやフルブラウザを搭載していないが、おサイフケータイなど抑えるべきポイントは抑えてある。デザインで選んで買っても、機能が少なくて不満を覚えることはそれほどないだろう。逆にデザインに魅力を感じないのであれば、P703iやSH703i、F703iも選択肢に入れておこう。



URL
  製品情報(NTTドコモ)
  http://www.nttdocomo.co.jp/product/foma/703i/n703id/
  製品情報(NEC)
  http://www.n-keitai2.com/pickup/n703id/

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2007/02/28 13:24

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