外観は昨年のベストセラーモデルW41CAによく似たW51CA。W41CAは、ボタンの押しやすさや分かりやすいメニュー構成、機能とサイズのバランスなどで高く評価された端末だが、W51CAはその後継モデルという位置づけになる。より正確に言えば、W41CA→W43H→W51CAという進化の系図が描ける。
W41CAもそうだったが、今回のW51CAも機能面での派手さはなく、押さえるべきところを押さえで作った、という印象が強い。やはり最近のトレンドであるワンセグやおサイフケータイは外せないところ。ワンセグの視聴時間は5時間半と長く、録画予約もサポートされた。また、IrSimpleに対応しているのも使い勝手の向上という点では見逃せない。
細かい話だが、この世代からau Music Playerもバージョンアップしている。旧バージョンでは、アルバムを10枚も入れると、リスト表示の度に全体を参照しに行ってしまうため、最初にアーティストのリストを表示するところで数十秒も待たされる、なんていうことが発生していた。新バージョンではこの辺りが改善されている。ただ、イヤホンマイク端子はキャップ式で、ストラップ穴と反対側にケーブルが出ることになるのは従来通り。胸ポケット派のユーザーにとっては、イマイチ使い勝手がよくない。
目新しいところでは、Javaアプリが利用できるオープンアプリプレイヤーを搭載しているところも注目したい。ここ最近はBREW一辺倒で一般のプログラマーにとっては冬の時代が続いたauだが、再びauでも自由にJavaアプリを開発できるようになった。他キャリアよりも制限が厳しい仕様になっているが、そのぶん機種間での互換性は高く、海外で配布されているMIDP準拠のJavaアプリがそのまま動いたりもする。ウェブ2.0だの、モバイル2.0だの言われている昨今、思いつきですぐにアプリを作れるのはいいことだ。