薄型端末の流行の兆しが見える中、ちょうどいいタイミングで日本市場に登場することになった“MOTORAZR”ことM702iS。国内メーカーの端末とは一味違ったこのデザインが最大のウリになるだろう。
デザインがウリなのは間違いないが、実際に使ってみると、それほど大きな不満が無いことに気付かされる。テンキーについても、ステンレス製のフラットなタイプだが、タイプ感は悪くない。Bluetoothに対応している点もポイントが高い。
ただ、やはり海外モデル臭さは抜けきっておらず、QRコード非対応で、メニュー体系なども海外端末のそれを引きずっている。もっとも、メニューについては、その海外臭さが好き、という人もいるだろうから、全く否定してしまうのも勿体ない。それよりも、外部接続端子が一つしかなく、さらに充電台が利用できないところが、日常の利用において最も不便なところだろう。
auのパンテック製端末がインターフェイスを含めて限りなく日本製端末に近づけた端末だとすれば、今回のM702iSは海外臭さを残しつつも、無理のない使いやすさに仕上げられた端末と言える。まあ、とにもかくにもデザインである。