2代目の「AQUOSケータイ」となる911SHだが、画面サイズが2.6インチから3インチへと大きくなり、ワンセグの見やすさがアップした。前モデルの905SHの厚みが27mmだったのに対し、911SHでは22mmとなっており、サイズ面でも着実に進化している。
機能面では、ワンセグを軸に、この秋から提供が開始されたソフトバンクの各種新サービスに対応した。非対応の機能としてはGSMローミングやGPSナビなどが挙げられる。ドコモが903iシリーズでGPSに標準対応となったことを考えると、ソフトバンクの端末も早く標準対応にしてほしい。
業界的に話題騒然なのは、他キャリアを含む他メーカーの機種のメニュー画面をコピーした「おなじみ操作」だ。オレンジプランやブループランで他キャリアの料金プランをコピーしたソフトバンクらしい発想とも言える。ただ、911SH本来のメニュー体系もそれほど難解というわけでもない。また、メールなど、本体に呼出ボタンがある機能の場合、ボタンを押して呼び出した時と、メニューから辿って行った時とで異なるメニューの並びになってしまう。やるならもっと徹底的に、文字入力の際の濁点・半濁点や大文字・小文字の変換ボタンの並びまで変えてしまっても良かったんじゃないだろうか。
VGA液晶や5メガピクセルカメラを搭載する910SH、あるいはGPS対応の910Tという存在もあったりするだけに、スペック重視派にとっては、どの端末を選べばいいのか悩ましいところだ。ワンセグ必須というユーザーは自動的に911SHになるわけだが、それ以外のユーザーがこの端末を選んでも問題ないだろう。