薄型ボディを採用した「W44K」は、スーツなどの胸ポケットからサッと取り出すことが非常に似合う端末だ。シルバー・ピンク・ブラックの3種類のボディカラーが用意されており、ソリッドで先進的なデザインにまとめられている。サブディスプレイにはハーフミラーパネルを採用し、鏡面仕上げに浮かび上がる時刻は高級感がある。女性にとっては、メイクをチェックする際にこのミラーが使える点もうれしいポイントかもしれない。
ただ、携帯電話は1日に何度も手に取るもの、ハーフミラーパネルは付着した指紋が目立ちやすく、すっきりしたデザインの端末だけにかえって汚らしく見えてしまうようにも感じた。また非常に細かい点だが、外装で唯一のカタカナ表記となる側面部の「マナー」の文字だけ統一感を欠いているように思った。
とはいえ、厚さ15mmの薄型ながら機能面で妥協していない点は評価したい。2メガピクセルのAF付きカメラや、フルブラウザ「PCサイトビューアー」、赤外線機能といった機能に加えて、音楽機能としてヤマハの高音質化技術「DBEX」、ステレオツインスピーカー、イコライザ機能、FMAラジオ機能なども用意されている。外部メモリとしてmicroSDカードをサポートするなど、薄型だけどちゃんと使えるといった印象だ。
オリジナルの機能で便利なのは「ペタメモ」だ。従来から搭載されている待受画像に各機能を貼り付けられる機能だが、以前よりも見やすくなった感がある。また、届いたメールの内容を自動的に判別して、感情のアイコンで通知する「エモーションメール」といった機能も面白い。
薄型だが剛性もしっかりしている印象で、試用した限りでは剛性に不安は感じなかった。ビジネスシーンでスマートに使いこなせそうな印象があるため、欲を言えばパソコンのメーラーやスケジューラーとシンクロしたいところ。全体的には手堅くまとまっているので、薄型のCDMA 1X WIN端末を探している人は検討してみるといいだろう。