ワンセグケータイとしては珍しく、あまりひねりのない、ただの折りたたみデザインとなっている。905SHなどのスウィングデザインに比べると、卓上ではちょっとだけ視聴しにくい。ディスプレイは3:2のQVGA解像度で、最近の主流である16:9(320×180)の放送を横画面で見るときは、下の40ドットに番組名などが表示される。しかし現状の地上波放送は、3:2前提で製作されていることが多く、ワイドの恩恵は感じられない。全画面モードでは左右を切り落とし、中央の3:2部分だけ拡大表示するのだが、そちらで十分な気もする。
使い勝手は、従来の三洋端末と変わらない。W42SAは鳥取三洋のテイストが入っているが、こちらは完全に昔からの三洋電機流だ。目立つ面白いポイントもないが、モッサリ感はほとんどなく、キビキビ動いてくれる。他キャリアから移行する人には、気持ちのいいポイントだ。
auではすでに何機種もワンセグケータイがあるが、その中でも、比較的軽量な部類である。しかし、それでも133gあるので、ワンセグにまったく興味がない人には、ちょっと大きめのケータイとなってしまう。ワンセグケータイとして選ぶと、ライバルはW43Hだ。W43SAの方が少し軽いが、W43Hはおサイフケータイにワイド液晶、EZチャンネルプラスと、機能面ではauラインナップ中トップクラスである。ほかの機能にこだわらず、コンパクトなワンセグケータイが欲しい人も、実際に手に取ってみて、W43Hの大きさでも問題ないと感じるのならば、W43Hも検討するべきだろう。