春モデルの「W41K」同様の、音楽機能重視モデルだ。サブウーファー付きの充電スタンドが同梱されるなど、高品質へのこだわりも強い。一方でセンサーリングキーやイヤホンマイク端子カバーがスライド型になっているなど、使い勝手もよく作られている。ただ個人的には、高音質よりも内蔵メモリが大容量であると嬉しいのだが。
ちなみにW41Kは317万画素カメラを搭載していたが、W43Kでは131万画素となっている。画素数的にはだいぶ落ちているが、1メガピクセルにしては手抜きのない絵が撮れる印象を受けた。VGAサイズに縮小してブログに載せるくらいなら、十分なカメラと言えるだろう。
使い勝手はオーソドックス。変わった機能はないが、他機種からの移行でもとまどう点は少ないだろう。デスクトップにショートカットを設定できる「ペタメモ」なども使いやすい。ディスプレイ側背面にある、接触センサー内蔵の「センサーリングキー」は、音楽再生機能以外でも利用できる。ユニークなのはFeliCaロックをセンサーリングキーで解除する機能だ。上下左右の押下に加え、指をリングに沿ってスライドさせる操作も使える。ただしスライド操作は、クリック感のようなものがないので、操作が受け付けられないこともあり、手探りでの操作はちょっと難しい印象を受けた。
機能的には、おサイフケータイに対応しているのが嬉しいポイントだ。このほかにも、PCサイトビューアーなど、WINの標準的な機能には一通り対応している。ただし、W43Kのポイントとなっているはずの音楽機能は、ほかのほとんどの秋モデルWINでも強化していたりするので、ちょっとW43Kのセールスポイントが弱い印象も。使い勝手も悪くないので、おサイフケータイを含む一通りの機能を使いたい、というのならば、悪い選択肢ではないのだが。