デザインをウリにした端末が並ぶ702iSシリーズだが、その中で逆に異彩を放つのがオーソドックスなスタイルのSH702iSだ。
中身の基本的な作りはSH902iSをベースにしており、インターフェイスなどはそのまま引き継がれている。要するに、カメラの画素数やおサイフケータイへの対応、音楽の長時間再生など、ハードウェア的にコストがかかってしまう部分は切りつめたが、フルブラウザやプッシュトーク、IrSimpleなど、ソフトウェアで解決できることは一切妥協しない、というようなスタンスだ。
ソフトウェアの話で言えば、ディスプレイのコントラストを調整して覗き見を防止する「プライベートフィルタ」という機能もある。SH902iSなどでは「ベールビュー液晶」という機構が採用されていたが、こちらが左右からの覗き見に大して絶大な効果を発揮するのに対し、プライベートフィルタは正面からもやや見づらくなってしまうものの、上下左右からの覗き見が防止できるというメリットがある。店頭に両方の実機が並んでいたら、見比べてみるのもいいだろう。
ちなみに、このところケータイShoinのバグが話題になっていたシャープ製端末。SH702iSもケータイShoin4を搭載しているが、実際に試してみたところ、どうやら問題は発生しないようなので、その点は安心してほしい。