N902iSをチェックする上で気になるのは、やはり前モデルとなるN901iからの変更点だ。カタログスペック上は手ブレ補正機能の強化、「着もじ」やおまかせロックといった新機能への対応、iアプリの差し替えなどが挙げられる。本体オープン時のフォルムが滑らかな「Link Face Design」などの試みも見られるが、ハードウェア面での劇的な変化が少ないという印象は拭い去れない。
ただカメラ重視派には嬉しい変化もある。カメラの配置がメインディスプレイ側の本体部から、ボタン側へと移動している点だ。本体を自然にホールドした場合、より手元に近い位置にレンズがあるので、撮影アングルなども決めやすい。本体を折りたたんだ状態での撮影にも幅が出るだろう。
N901iSの購入を検討するにあたっては、カメラ機能をどのように評価するかで決まりそうだ。オートフォーカス対応、記録画素数約400万画素(有効画素数約200万画素)とスペック的には十分。用途と予算に応じて選びたい。