■ 写真で見るWX310K

基本的にオーソドックスなボタン配置だが、ヒンジ近くにスクロールボタンがあるのがユニーク	右側面にはシャッターボタン兼用の拡大ボタン

左側面には右側面の拡大ボタンと対になる縮小ボタンがある	miniSDカードスロットはヒンジ部に搭載。アンテナは伸ばせる

カメラは液晶部背面に搭載。周囲はヘアライン加工風デザイン。自分撮り用のミラーなどはない

メインメニュー第1階層はリスト式表示。フォントサイズは変更可能	メニュー第2階層はウィンドウが開く感覚で、第1階層の上に表示される	設定メニューはリスト表示中に設定項目が簡易表示される

柔軟なカスタマイズが可能な「マイオリジナル」メニュー。メールアドレスなどを割り当てられる	メインメニュー内「アクセサリ」項目に各種機能がある	スケジュール管理のカレンダー機能を搭載

フルブラウザでパソコン向けウェブサイトを閲覧できる。表示モードは切り替え可能	ウェブサイトをケータイの画面に適したデザインに変更しても表示可能。ただしページによってはデザインがかなり乱れる	フルブラウザ（Opera）の機能設定画面。Flashなどの設定も行なえる

PDFも表示できる「Picsel Viewer」を搭載（有償の追加機能）	データフォルダはファイル種類別にタブで分かれている	MP3ファイルは再生するだけでなく、着信音にも設定できる

6.5字×15行表示	9字×8行表示	12字×10行表示

18字×15行表示	予測変換に対応したAdvanced Wnn V2を搭載

高い解像度の横長画像は、ケータイを横に構えて撮影する。ただしアイコン表示などは縦構え向けのまま	カメラ撮影時のサブメニュー	サムネイルはリスト表示で4件

最大解像度での撮影サンプル。リンク先の画像は無加工（111KB）	最大解像度での撮影サンプル。リンク先の画像は無加工（166KB）

■ 仕様で見るWX310K

【おもな仕様】

サイズ （高×幅×厚）	100×50.5×24mm
重量	約123g
連続通話時間	約300分
連続待受時間	約500時間
充電時間	約240分
ディスプレイ	26万色表示2.4型液晶 240×320ドット
表示文字数	18字×15行、12字×10行、9字×8行、6.5字×6行
メモリダイヤル	500件
リダイヤル・着信履歴	各30件
データ通信速度	最大128kbps（4xパケット方式対応）
ボディカラー	ビターオレンジ、シルバー、ノーブルピンク

【インターネットメール】

サービス名	Eメール
利用料	料金プランに依存
メール受信機能	350KBまで
メール送信機能	350KBまで
メール保存件数	合計最大1000件まで

【着信メロディ】

和音数	最大64和音（任意のMP3ファイルなどを設定可能）
着信音	・パターン・効果音：10種類 ・登録済みメロディ：8曲

【カメラ（静止画）】

撮影可能フォーマット	JPEG
撮影可能解像度	1280×960、640×480、240×320、120×160
撮影可能容量	内蔵メモリもしくはminiSDカードに保存可能

【カメラ（動画） 】

撮影可能フォーマット	3GPP/3GPP2
撮影可能画質	96×80（3GPP）、128×96（3GPP）、176×144（3GPP）、240×176（3GPP2）
撮影可能容量	内蔵メモリもしくはminiSDカードに保存可能

■ スタッフが見たWX310K

	コメント
湯野	新機種の登場を1年以上待たされたウィルコムユーザーの皆さん、ついに出ましたよ。前モデルのAH-K3001Vのときにも「本当に久しぶり」と書いていたが、まさかそれ以上に待たされるとは。しかし、今回は怒濤の新端末ラッシュで、ウィルコムファンとしても久しぶりに「迷える喜び」が味わえる。 　スペックとしては、メガピクセルカメラを搭載し、メモリカードスロットも装備、賢くなった日本語入力機能などなど、“いまどきのケータイ”並に進化している。FeliCaやテレビチューナーのような最先端の機能はサポートされていないものの、おおよそのユーザーが満足できるであろう機能を一通り備えている。 　メガピクセルカメラの画質にはやや不満が残るが、Bluetoothのように、まだまだ一部の携帯電話にしか搭載されていない機能も搭載されているところが興味深い。音楽プレーヤーやWordやExcelといったオフィス文書の閲覧機能を追加搭載できるようになっているところも面白い。 　これまでAH-K3001Vを利用してきたユーザーからすれば、おそらく4xパケット（128kbps）対応になったところが一番嬉しいところなんじゃないだろうか。端末の性能自体も向上しており、快適にブラウジングできる。 　音声定額サービスの導入で一気にユーザー層が広がったウィルコムだが、何でも自分で解決できるというユーザーばかりでなくなって来たのも確か。今後は着うたなどのコンテンツ配信サービスにも期待したい。
白根	通称「京ぽん」ことAH-K3001Vの後継機種として、大幅なスペックアップが図られての登場となった。 　基本スペックとしては2.4型QVGA液晶やメガピクセルカメラなど、携帯電話の標準スペックに近づいた。Bluetoothにも対応している。ただし同時期発売のWX310SAと異なり、Javaには対応しない。熱烈かつ濃いファンの多いウィルコム、そうしたユーザー製作の便利で強烈なJavaソフト登場が期待できるが、WX310KはそのJavaに対応しないのが残念。代わりにFlashに対応するので、こちらがどのくらい活用されるかを楽しみにしよう。 　Flashプレーヤー、音楽再生、パソコン向けファイル閲覧機能、MPEG-4機能は有償の追加機能として提供される。値段はFlashプレーヤーが525円、音楽再生機能が840円、パソコン向けファイル閲覧機能（Picsel Viewer）が945円、動画撮影再生機能が315円。タダでついてくるケータイに比べると高価な印象だが、必要な人が必要なものだけ買えるシステムは面白い。昼飯を一食削って音楽再生できるようになる、というのならそれもアリだろう。 　使い勝手の面では、正直、AH-K3001Vはあまり使ったことがないので比較できない。しかしただのケータイとしてWX310Kを使った限り、それほど動作が重たいイメージも抱かなかった。メールアドレスなどのショートカットも設定可能なメニューもある。左右に拡大・縮小ボタンがあり、フルブラウザ時に簡単に表示倍率を変えられるのも便利だ。 　ウィルコムユーザーにとっては待望の新機種。個人的にはJava非対応なのが残念だが、ほかの機能は豊富なのでJavaにこだわらない人には悪くない。ウィルコムの定額プランは、頻繁に通話をしあう人たちにとって、2台目のケータイとしてウィルコム端末を買ってでも利用する価値がある。通話が多いという人は、ちょっとケータイの請求書とウィルコムのパンフレットを手に、総料金を安くする方法がないか考えてみよう。