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SA700iS(メルティホワイト)
2005年10月1日発売



オーソドックスなボタン配置。「#」ボタンにカナの逆送り機能が割り当てられている 右側面にスクロールボタンを配置

ヒンジ部分は開いても美しい曲線を描く。ストラップ穴は背面右側面に搭載 上端に赤外線通信ポートを搭載する

メインメニューはアイコンランチャー式 メインメニュー第2階層はオーソドックスなリスト式 メインメニューのデザインは変更できる

カスタマイズ可能なジャンプメニュー。各種機能を割り当てられる カーソル右側のTASKボタンでマルチタスク的な機能切り替えが可能 タスクメニューから起動させる新規タスクを選べる

10字×9行表示 12字×11行表示 15字×13行表示

日本語入力システムは、次単語の推測にも対応する メールフォルダ内のメールを順番に音声読み上げする機能も搭載 受信メールの任意部分を英単語辞書で調べる機能もある

カメラ撮影画面。各種設定の情報量が多い カメラ撮影時のサブメニュー 撮影画像は12件のサムネイル表示が可能

GPS関連機能は専用のメニューにまとめられている ナビゲーション専用のメニュー かんたんナビの検索結果。au向けEZナビウォークとほぼ同じ

地図画面でのサブメニュー。こちらもau向けのEZナビウォークによく似ている 斜めから眺めたように建物などを立体的に表示させるバードビューが可能 最大解像度では航空写真表示も行なえる

最大解像度(870×1160)での撮影サンプル。リンク先の画像は無加工(116KB) 最大解像度(870×1160)での撮影サンプル。リンク先の画像は無加工(130KB)

仕様で見るSA700iS

 三洋電機製のFOMA端末。FOMAとしては初めてGPS機能を搭載し、歩行者ナビゲーションなどのサービスを利用できる。クラスとしては700iSシリーズのエントリーモデル。

 GPS機能により、歩行者ナビゲーションの「かんたんナビ」などの機能を利用できる。「かんたんナビ」はGPSや住所検索などを組み合わせて目的地・出発地を設定し、電車の乗り継ぎや道案内のナビゲーションを受けられるというもの。音声によるナビゲーションも受けられる。au向けに「EZナビウォーク」を提供しているNAVITIMEがアプリの開発などを行なっている。

 カメラにはオートフォーカスの103万画素CCDを搭載。最大で1160×870ドットの画像を撮影できる。外部メモリはminiSDカードに対応。USBケーブルでプリンタに直接接続できるPictBridgeに対応。

 機能としては700iSシリーズ相当で、iチャネルなど701i向けの機能には対応していないが、テレビ電話や着うた、FOMAプラスエリアなどの標準機能に対応。iアプリは700iSシリーズ相当の機能を搭載している。英単語辞書やボイスレコーダーなどの機能がある。

【おもな仕様】
サイズ
(高×幅×厚)
101×51×25mm
重量 約117g
連続通話時間 約140分
連続待受時間 約330時間
充電時間 約120分
ディスプレイ 6万色表示2.2型液晶
240×320ドット
表示文字数 10字×9行、12字×11行、15字×13行
メモリダイヤル 500件
データ通信速度 最大下り384kbps(パケット通信時)、最大下り64kbps(回線交換時)
ボディカラー メルティホワイト、グレイスブルー、シェプールレッド

【iアプリ】
iアプリ件数 最大100件
登録済みiアプリ Dimo i 絵文字メール、Gガイド番組表リモコン

【インターネットメール】
サービス名 iモードメール
利用料 料金プランに依存(パケットパックにより1パケット0.02~0.2円)
メール受信機能 最大全角5000文字(添付ファイルは最大500KB)
メール送信機能 最大全角5000文字(添付ファイルは最大500KB)
メール保存件数 受信:最大1000件
送信:最大400件

【着信メロディ】
和音数 最大64和音(着うた、着モーション対応)
着信音 ・パターン:14種類
・登録済みメロディ:14曲
・ダウンロードメロディ:最大1024件
登録メロディ曲名 カントリーロード
宝石
交響曲第25番ト短調
4羽の白鳥
くるみ割り人形「行進曲」
The Moment
ハンガリー舞曲第5番
禿山の一夜
愛の挨拶
エンターテイナー
ファンタジー

【カメラ(静止画)】
撮影可能フォーマット JPEG
撮影可能解像度 1160×870、1024×768、480×640、352×288、240×320、176×144、128×96
撮影可能容量 内蔵メモリに最大1024枚。miniSDカードにも保存可能

【カメラ(動画) 】
撮影可能フォーマット MP4
撮影可能画質 128×96、176×144
撮影可能容量 内蔵メモリに約1200秒。miniSDカードにも保存可能


スタッフが見たSA700iS

コメント
白根  初のGPS搭載FOMAであると同時に、初の三洋電機製FOMAでもある。初めてではあるが、なかなか完成度が高い。いや本当に驚いた。au向けや海外端末で蓄積されたCDMA端末とGPSケータイのノウハウがものを言ったのだろうか。あとauの三洋ケータイというと、豊富なユーティリティ機能がセールスポイントになっているが、このSA700iSも辞書機能などが充実しているのがうれしい。
 使い勝手、メニューのデザインはau向けの三洋端末に似ている。オーソドックスな作りだが、ボタンレスポンスが良い。LinuxやSymbianを採用する他のFOMAに比べると高速な印象を受ける。もちろん、FOMAの共通仕様であるところのマルチタスクにも対応している。個人的には連絡先ショートカットをカスタマイズできるメニューがないのがちょっと不満だが、それでも悪くはない。
 GPSを使った「かんたんナビ」機能は、要するにカーナビならぬ歩行者ナビだ。同じNAVITIME社の開発と言うことで、auのEZナビウォークに似ている。似ているが、微妙な違いがある。たとえばかんたんナビは電車の時刻表に対応していないため、ルート検索結果では、駅に着くと0秒で特急電車がやってくると表示される。出発時刻の設定が不要で簡単といえば簡単だが、正確な到着時刻の予想ができず、終電検索ができないのもマイナスポイントだ。このほかにもauでいうMyスポットのような位置情報メモがないなど、先行するEZナビウォークに比べると、細かな部分で洗練されていない印象を受ける。発表会でドコモの夏野氏は「なるべく簡単に使えることを目指した」と述べているが、簡単にしすぎて低機能になってるかも、と感じた。
 歩行者ナビを必要としている人が少ないというのがドコモの判断で、対応機種が単機種展開するのはそのためだろう。確かに歩行者ナビを使う人はそんなに多くないのかもしれない。しかし取材で初めての場所に行く機会も多い筆者の場合かなり重宝している(auユーザーだが)。外出前にパソコン向け地図サイト「mapli.jp」などで目的地を検索してQRコードをケータイで読み出せば、すぐに経路から到着予想時刻まで検索できて迷子はありえない。もちろん仕事だけでなく遊びでも実用性は十分だ。
 歩行者ナビ以外の点でもSA700iSは悪くない端末だ。FOMA端末のボタンレスポンスの遅さが気になる人には、GPS機能抜きでもお薦めできる。しかし、やはり今までのドコモになかったサービスである歩行者ナビはポイントが高い。仕事や遊びで不慣れな場所に行くことが多く、地図が手放せないというドコモユーザーにはちょっと試してもらいたいと思う。



URL
  ニュースリリース(NTTドコモ)
  http://www.nttdocomo.co.jp/info/news_release/page/20050802b.html
  製品情報(NTTドコモ)
  http://www.nttdocomo.co.jp/product/gps/sa700is/
  製品情報(三洋電機)
  http://www.sanyo-keitai.com/docomo/sa700is/index.shtml

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2005/10/17 13:05

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