ボタン配置。クリアボタンがないパナソニック製mova特有のデザイン	シルバーの金具部分、大きな丸がカメラのレンズ。その脇の小さな丸は飾りと補助照明。シルバーの上にある穴はスピーカー

ヒンジとは逆側の端に折りたたむための金具がある。これを引っかけないと、折りたたんだ状態を維持できない	充電用の接点はなく、充電には端子カバーを開けてACアダプタをつなぐ必要がある

ヒンジ部の内側にストラップ穴がある珍しいデザイン。ヒンジ部と外側のレザーに隙間があるため、そこにヒモなどを通すことも可能	ヒンジ部はフレキシブルな素材でできていて、軸はなく、自由に折れ曲がる

標準の待受画面	メインメニュー第1階層はアイコンランチャー式	メインメニュー第2階層はリスト式の表示

ショートカットメニューも搭載。パナソニックのmovaはランチャーメニューを待受画面としても使えるよう、画面上に日付や時刻が表示される	ショートカットメニューにはアドレスなどを割り当てられる	自由文から使い方ヘルプを検索する「使い方ナビ」

11字×9行表示	8字×7行表示	予測変換に対応するAdvanced Wnnを搭載

次単語の推測にも対応している	かな漢字入力モードでも数字が予測候補として表示される

カメラ撮影画面。縦位置のみ	カメラ撮影時のサブメニュー	撮影画像は9件のサムネイル表示で確認することが可能

iショットLサイズ（288×352）の撮影サンプル。リンク先の画像は無加工（19KB）

■ 仕様で見るLechiffon

【おもな仕様】

サイズ （高×幅×厚）	102×65×27mm
重量	約122g
連続通話時間	約125分
連続待受時間	約400時間
充電時間	約100分
ディスプレイ	6万色表示1.9型TFTカラー液晶 132×176ドット
表示文字数	11字×9行、8字×7行
メモリダイヤル	800件
データ通信速度	下り最大28.8kbps
ボディカラー	ローズ、ブラン、ブルー

【インターネットメール】

サービス名	iモードメール
利用料	送信・受信ともに全角20文字程度で0.9円
メール受信機能	最大全角250文字 （分割受信機能により最大2000文字の分割受信も可能）
メール送信機能	最大全角250文字
メール保存件数	受信：最大400件 送信：最大100件

【着信メロディ】

和音数	48和音
着信音	・パターン：8種類 ・登録済みメロディ：8曲 ・ダウンロードメロディ：385件
登録メロディ曲名	ELECTRIC LADY LAND スウィート・ソウル・レヴュー SUMMER BREEZE 大切をきずくもの POCO LATINO SYMPA ALICE SALAD DAYS
和音着メロダウンロード	対応

【カメラ（静止画）】

撮影可能フォーマット	JPEG
撮影可能解像度	iショットS（120×120）、iショットL（288×352）、電話帳（96×64）、スクリーン（132×176）、VGA（480×640）
撮影可能容量	最大645枚

■ スタッフが見たLechiffon

	コメント
湯野	男ばかりの編集部において異彩を放つ「Lechiffon」。未だかつて無い強烈なデザインの端末だ。合皮の外装の裏地やメニュー画面、メールの着信などを知らせてくれる「カメラチャーム」の形状、さらにはパッケージの箱まで各色に合わせてデザインされている。欲を言えば、着せかえできる「カスタムジャケット」対応のFOMA端末を作っているパナソニックだけに、これも着せかえ型にしてほしかった。 　実際に使ってみて思うのは、デザインにこだわったばかりに、いろんな面で少しずつ使いづらくなっているということだ。端末を開くときはマグネットのホックを外せばいいのだが、閉じるときはどうしても両手を使わないと閉じられない。また、構造上、充電台に乗せるのは不可能なので、端末に直接ACアダプターを接続することになるが、その間は端末が開きっぱなしになってしまう。この端末を使い続けようと思うのであれば、多少の使いづらさには目を瞑る必要があるだろう。 　正直言って、ターゲットとされる10代～20代の女性といえど、なかなかこの端末に手を出すのは難しいのではないだろうか。少なくとも、メイン端末として常に持ち歩くのには結構勇気がいる。FOMAのデュアルネットワークサービスを活用し、ちょっと気分を変えたいと思ったときに使う、というのが正解だろう。
白根	パナソニック製のmova。iアプリなどハイエンド向け機能は搭載しないが、カメラは搭載しているという253iシリーズだ。 　デザインが最大の特徴。本体の外面を合成皮革にすることで、まるで財布のような質感になっている。内側もヒンジ部が軸のないフレキシブルな素材でできているなど、一般的なケータイとは大きく作りが異なっている。かなりこだわってデザインされている印象だ。なんでも10代～20代前半の女性をターゲットとしているとか。好みが分かれそうだが、ほかにはないデザインなので、受け入れられる人にはオンリーワンなケータイになるだろう。逆に言えば、受け入れられない人にはちと無茶があるデザインかもしれない。 　ちなみにこの端末、折りたたむには下端にある金具を上端に引っかける必要がある。折りたたむのは少々面倒くさい。あと充電スタンドにも対応しておらず、充電するには端子にACアダプタを直接接続する必要がある。これも少々面倒。 　中身は25xシリーズ。iアプリなどのハイエンド向け機能を搭載しておらず、QVGA液晶やメガピクセルカメラもないエントリー層向けのスペックだ。使い勝手はほかのパナソニック製movaとほぼ同じ。パナソニック製movaはクリアボタンがないなど、他社や同社のFOMAとも使い勝手が違う。そうした点が気になる人は注意が必要だ。 　ほかにはないユニークなこのデザインで選ぶべき端末。しかし逆にいえば、デザイン以外のスペック面に特徴はなく、デザインが気に入らなければ選ぶべきではない端末。もっと小さく、性能が良い機種はいくらでもある。ただ正直に言うと、ターゲットを絞り込みすぎたデザインなのでは、とも思う（知り合いの20代半ばの女性に見せたら「キモイ」と一蹴されてしまった。待受画面は気に入っていたが。基準がわからない）。こんなニッチな端末を作れるのは、ドコモならではだと思うが、だったら個人的にはわたしのような30前後のオタク男子にターゲットを絞り込み、マンガに出てきそうなサイバーなデザインのケータイも出してくれればいいのに、と思ってしまう。まぁ、採算が取れないのだろうが……