ボタン配置	薄さが際立つデザイン

ストラップ穴は背面右にある。着メロ用スピーカーは出っ張っている	右側面にはキーロックを行なうスライドスイッチ

第１階層のメニューはグラフィカルな表示	第１階層以外のメニューはオーソドックスなリスト式	カスタマイズ可能なセレクトメニュー。０～９までの数字に割り当て、待受から長押で機能を呼び出せる

スケジューラに予定を簡易登録するには、待受からダイヤルするように４桁の時間を入力する	入力された数字が時間として認識されると、メニューから登録可能	小さいながら精細な液晶でカレンダー表示も見やすい。待受からクリアボタンで呼び出せる

２桁の数字を入力すると、タイマーを開始できる	２桁の数字は分として認識され、タイマーにできる	タイマーは残り時間が１分を切ると秒表示に。キッチンタイマーにもなる

８字×８行表示	６字×６行表示	例文表示

時事用語にも対応した連文節変換	学習機能や時間帯で候補が変動する予測変換機能も搭載	サイドのキーロックスイッチは、漢字変換の候補選択中でも作動可能

英和辞書を搭載。前方一致で検索し、検索結果をコピーしてメールなどに貼れる	アラーム機能。曜日指定など基本的な機能に対応している	電卓機能。税率を指定して税込み価格をすぐに計算可能

■ 仕様で見るF212i

【おもな仕様】

サイズ （高×幅×厚）	128×44×13mm
重量	約70g
連続通話時間	約150分
連続待受時間	約450時間
充電時間	約135分
ディスプレイ	６万5536色表示TFTカラー液晶 132×176ドット
表示文字数	８字×８行、６字×６行
メモリダイヤル	700件
リダイヤル・着信履歴	各20件
データ通信速度	最大9.6kbps（iモード時）
ボディカラー	ブリーズシルバー、ダークメタル

【インターネットメール】

サービス名	iモードメール
利用料	送信・受信ともに全角20文字程度で0.9円
メール受信機能	最大全角250文字
メール送信機能	最大全角250文字
メール保存件数	受信：300件 送信：100件
添付制限	メロディ

【着信メロディ】

和音数	32和音
着信音	・パターン：５種類 ・登録済みメロディ：10曲 ・ダウンロードメロディ：30件
登録メロディ曲名	TOKIO 港のヨーコ… 大都会 夢の中へ JustTheWayYouAre モルダウ ワルキューレの騎行 幻想即興曲 小犬のワルツ おぼろ月夜
和音着メロダウンロード	対応

■ スタッフが見たF212i

	コメント
湯野	212iシリーズ第２弾となる「F212i」。端末の外見はやや角張った感じのF503iのデザインを継承しながら、F211i以上のコンパクトさが実現されている。カーソルボタンまわりもF503iに近いレイアウトになっている。ちなみに、細かいところでいうと、この212iシリーズ、20Xi/21Xiシリーズとしては初めて「iモードボタン」を搭載していたりする（SO212iにもiモードボタンがある）。 　ストレート型のiモード端末と言えば、大手メーカーではもはやこのＦシリーズぐらいになってしまったわけだが、F503iS、F504iと、折りたたみ型端末が続いて先行きに不安を感じていたＦマニアな方にとっては見逃せない端末だろう。 　もちろん、通話とメール中心のビジネスマンにとっても、胸ポケットにスッと入るこのコンパクトさはうれしいところ。簡単なスケジュール帳が利用できたり、待受画面からサクッとアラームの設定をしたり、約４万語の英和辞書を搭載していたりと、ビジネスツールとしても活用できるようになっている。 　しかし、おなじみの「きゃらいふ」が行方不明なのが残念……。
白根	iアプリやiショットなどに対応しない、機能的にはシンプルなエントリーモデル。「可愛い折りたたみデザイン端末」という主流からあえて離れてビジネスマンをユーザー層として想定したことで、他の端末にはない個性が際立っている。504iSシリーズのようなハイエンド端末でないが、個人的にはシンプルさと使い勝手を武器に完成度の高い端末に仕上がっていると思う。 　まずデザイン。いまどき珍しいストレートデザインだが、ポケットに入れるならばこちらの方が良い。折りたたみデザインの端末は主にカバンの中に入れることを想定しているが、薄型のストレートデザインはポケットに入れたとき邪魔になりにくく、しかも細長いから取り出しやすい。 　iアプリに対応していない代わりに、英和辞書などの各種ツールを内蔵している。その中でも面白いのがスケジューラ機能。待受状態から４桁の数字を入力するだけでスケジュール登録できる「クイックスケジュール機能」など、ケータイが搭載するスケジューラとしての使い勝手が非常に良くできている。これでPCシンクロクレイドルが付いていれば、ヘタなPDAよりも使いやすそうだ。 　キータッチが軽い印象も受けた。なんでもクリック音を減らしているそうだが、これがフェザータッチで押しやすい。そうなると誤操作が気になるが、側面のロックスイッチは、どんな作業中でも素早くロックしてポケットに放り込み、またポケットから取り出したときに素早く作業を再開できる。ショートカット系の機能も充実している。０～９の数字に電話番号、メールアドレス、iモードサイトを登録可能で、たとえば「数字ボタン」＋「メールボタン」で即座に指定アドレス向けのメール作成ができる。さらに数字ボタンに電卓などの機能を割り当て、待受状態から長押しで呼び出せる。こうした細かい使い勝手が工夫されていて、いろいろと使い込みたい端末だ。 　個人的には、さまざまな面で使い勝手が良い端末だと感じた。Javaやカメラには対応していないのが残念だが、iモードサイトは普通に（ショートカットが便利なので、ある意味普通以上に便利に）使えるので、ビジネスユースでは問題にならないだろう。「チャラチャラした機能は要らないから、実用重視で使える端末が欲しい」というユーザーにはぜひお薦めしたい端末だ。