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Windows Mobileを搭載した本格派スマートフォン「X01HT」
法林岳之 法林岳之
1963年神奈川県出身。パソコンから携帯電話、PDAに至るまで、幅広い製品の試用レポートや解説記事を執筆。特に、通信関連を得意とする。「できるWindowsXP基本編完全版」「できるポケット LISMOですぐに音楽が楽しめる本」など、著書も多数。ホームページはPC用の他、各ケータイに対応。「ケータイならオレに聞け!」(impress TV)も配信中。asahi.comでも連載執筆中


ソフトバンク/HTC「X01HT」、サイズ:58×112.5×21.95mm、176g
 数多くの高機能端末が市場に投入されていることもあり、日本ではなかなか認知されなかったスマートフォン。昨年のW-ZERO3に続き、携帯電話でもいよいよWindows Mobileを搭載したスマートフォン「X01HT」が発売された。実機をお借りすることができたので、レポートをお送りしよう。

【この端末のチェックポイント】
  1. Windows Mobile 5.0搭載スマートフォン
  2. ボディとサービスの対応状況
  3. 基本機能をチェック
  4. こんなユーザーにおすすめ


Windows Mobile 5.0搭載スマートフォン

 世界に比べ、日本のケータイ市場が特殊だと言われることがあるが、その理由のひとつとして挙げられるのが端末のバリエーションだ。日本市場は全般的にハイスペックの端末が数多くラインアップされているものの、個性的な端末、なかでもビジネスユーザーを想定したスマートフォンなどがあまり多くないと言われる。用途にもよるが、日本独自のハイスペック端末でもスマートフォンに近いレベルの利用ができてしまうことも関係している。そんな中、昨年、ようやくウィルコムがW-ZERO3で新しい市場を切り開き、国内でもスマートフォンにジャンル分けされるビジネス向けの端末がいくつか登場してきた。

 今回紹介するソフトバンク3G向けのHTC製端末「X01HT」はW-ZERO3などに続く、スマートフォンだ。OSはWindows Mobile 5.0 for Pocket PC Phone Editionを採用し、QWERTY配列のスライド式キーボードにより、パソコン的な活用を強く意識した端末だ。ボディ形状やスペックなどで直接のライバルとなるのは、やはり、ウィルコムの「W-ZERO3」や「W-ZERO3[es]」、NTTドコモが法人向けなどに販売する同じHTC社製「hTc Z」ということになる。

 対応する携帯電話のネットワークについては、ソフトバンク3GのW-CDMA方式、900/1800/1900MHzのGSM方式だが、ソフトバンク3GについてはHSDPA方式による「3Gハイスピード」にも対応し、下り方向が最大1.8Mbps、上り方向が最大384kbpsでの高速通信が可能だ。接続する携帯電話のネットワークについては、ネットワークの状況に合わせて、自動的に切り替わるしくみだ。3Gハイスピードのエリアは、今のところ、 東京23区・政令指定都市及び周辺市の一部となっている。ただ、端末上で3Gハイスピードで接続されているか、標準のソフトバンク3Gで接続されているかを判別する術はない。


コミュニケーションマネージャから呼び出せる「ワイヤレスLAN」の画面 Today画面で最上段のアイコンをクリックすれば、電波状態や接続先アクセスポイントの情報が確認できる 無線LANの暗号化は64/128bit WEPのほか、WPA-PSK(TKIP)にも対応する


 無線LANはIEEE802.11b/g対応モジュールが搭載されており、64/128bit WEP及びWPA-PSK(TKIP)による暗号化通信にも対応し、公衆無線LANサービスや自宅内の無線LANアクセスポイント経由でインターネットに接続することができる。筆者宅ではNECアクセステクニカ製Aterm WARPSTAR WR7850Sを利用しており、Windows Mobile 5.0標準の「ワイヤレスネットワークの構成」に接続情報を設定し、接続を試みたが、問題なく、利用できている。ノートパソコンなどに比べれば、パフォーマンスは落ちるが、実用上はまったく問題ない。

 BluetoothはVer.2.0、Power Class2に対応し、HSPやHFP、OPP、GEOPなどのプロファイルをサポートする。ただし、X01HTをBluetooth経由でノートパソコンなどの外付けモデムのように利用することはできない。筆者の周りでもこの点に不満を持つ声が聞かれたが、本来、Windows Mobile端末はノートパソコンとケータイの間を埋めるような存在であり、単独でWebブラウズやメール送受信などができることを考慮すれば、外出先でノートパソコンと組み合わせる使い方はあまり現実的と言えないだろう(そういう使い方を否定するつもりはないが)。


コミュニケーションマネージャで、3Gや無線LAN、BluetoothなどのON/OFFを切り替え可能
 これらの機能については、X01HTの起動画面(Today)に表示されているコミュニケーションマネージャを起動し、それぞれON/OFFを切り替えることができる。ちなみに、コミュニケーションマネージャではこの他に、パソコンとの間のActiveSync、Outlookメールの自動受信/手動受信の切り替え(Exchange Server環境でのダイレクトプッシュを利用)などを設定できる。


ボディとサービスの対応状況

 ボディサイズはW-ZERO3よりもかなりコンパクトで、W-ZERO3[es]をもう少し短くしたような印象だ。FOMA M1000にも近いサイズだ。通常のケータイで言えば、NTTドコモのD903iやD902iSをひと回り大きくしたようなイメージと考えればいいだろう。ちなみに、X01HTのディスプレイは2.8インチのQVGA液晶を採用しており、この点もD903i/D902iSなどに近い(D903iはワイドQVGA対応だが)。


ディスプレイ上部に備えられた[メール]ボタンと[Internet Explorer]ボタン。ブラウザとメールはここで起動するのがカンタン スライド式キーボードを引き出した状態。キートップが少し盛り上がっているのがわかる

QWERTY配列のキーボードはフレームレスで、中央が少し盛り上がったドーム型キーを採用。意外にタイプしやすい
 格納式のキーボードは本体の左側にスライドさせるように引き出す。W-ZERO3は少しバネが利いたようにキーボードが引き出されたが、X01HTはW-ZERO3[es]と同じように、そのままスライドして、引き出される。キーボードを引き出しきったところでカチッと止まるようになっており、引き出した状態の安定感は良好だ。

 キー配列は前述の通り、パソコンなどでもおなじみのQWERTY配列を採用する。キーはフレームレスになっており、キー中央がわずかに盛り上がったドーム型キーを採用する。ボディを両手で挟むように持ち、親指でタイプするが、ボディサイズの割にはタイプしやすいという印象を得た。QWERTY配列のキーの内、左下の[■]キー(Windowsロゴキーの左隣)を押しながら操作すると、左半分で記号などの入力、右半分はテンキーのように入力ができる。最初は入力方法に戸惑うが、この[■]キーと他のキーの組み合わせによる入力、[文字]キーによる入力モードの切り替えなどのコツをつかめば、何とか慣れそうな印象だ。もっとも通常スタイルの端末のテンキーからの入力に慣れているユーザーにとっては、少々まどろっこしく感じられるかもしれない。


カメラは背面に200万画素CMOSイメージセンサを搭載。カメラの左は自分撮り用ミラー microSDカードが装着されていると、カメラ起動時に確認画面が表示される 本体の左側面(キーボード側)に装備されたmicroSDカードスロット。カバーなどはない

 ボディの背面及び液晶ディスプレイ側にはカメラを内蔵する。背面側は200万画素、メインディスプレイ側は10万画素のCMOSイメージセンサーを採用する。起動は右側面のカメラキーで行なう。撮影時の機能はそれほど豊富ではないが、それでも「セルフタイマー」や「ホワイトバランス」、セピアやネガなどの「効果」、4段階の「画質」、平均と中心エリアが選べる「測定モード」(測光)などの機能はひと通りサポートする。ただ、カメラ機能の操作は通常のWindows Mobileの操作に比べ、レスポンスが遅い点が気になる。

 ストレージはmicroSDカードに対応し、本体左側面のキーボード側にスロットを備える。通常スタイルのケータイのように、カバーが付いたスロットではなく、microSDカードを直接、挿すようになっているので、ホコリや水滴の侵入などは多少、気を付けた方がいいだろう。


SMSが送られてくると、ポップアップで相手先とメッセージが表示される
 X01HTはソフトバンク3G端末のひとつだが、通常端末とは大きく違う点がある。ひとつは同社のコンテンツサービスであるYahoo!ケータイに対応していないこと、もうひとつはメールがSMSのみで、S!メールやsoftbank.ne.jpドメインを利用するMMSは利用できないという点だ。


Internet Explorer Mobileでケータイ Watchを表示。ズームは中、横画面 Internet Explorer Mobileでケータイ Watchを表示。ズームは最小、横画面

Internet Explorer Mobileでケータイ Watchを表示。ズームは中、縦画面 ※Internet Explorer Mobileでケータイ Watchを表示。ズームは最小、縦画面

 Yahoo!ケータイが利用できないということは、ケータイ向けのコンテンツサービスが利用できないわけだが、X01HTはWindows Mobile 5.0のPocket Internet Explorerが利用できるため、通常のパソコン向けサイトにアクセスして、さまざまなコンテンツを利用することができる。それこそ、パソコン向けのYahoo!を利用すれば、いいわけだ。


メールはフォルダによる管理が可能。POP3と書かれた項目がプロバイダの設定。SMSは別の項目に保存される プロバイダのメールはユーザー名やパスワード、メールサーバー名などを入力して、設定できる

 メールについてはX01HTのWindows Mobile 5.0にPocket Outlookが含まれており、パソコンと同じようにプロバイダーのメールアドレスを設定すれば、同じように送受信ができる。オフィスがExchange Serverなどの環境を整えていれば、外出先でもExchange Serverに保存されている会社宛のメールやスケジュール、連絡先などをソフトバンク3Gの回線や公衆無線LANサービスなどを経由して、同期させることも可能だ。Exchange Serverの環境についてはダイレクトプッシュ機能を利用することにより、サーバーに届いた会社宛のメールを自動的にX01HTにダウンロードさせることもできる。今のところ、ソフトバンク3Gのネットワークが対応していないため、利用できないが、年内か、年明けには利用できるようになる見込みだ。

 気になるパケット通信料については、ソフトバンクのパケット通信料定額サービスのデュアルパケット定額及びパケットし放題を契約することで、月額最大10,290円で利用することができる。2007年1月まではキャンペーンのため、月額最大5,985円が適用される。ただ、料金プランの適用などについて、ソフトバンクのホームページではあまりていねいに説明されておらず、非常にわかりにくいという印象が残った。


基本機能もチェック

 さて、基本機能についてもチェック……といきたいところなのだが、OSにWindows Mobile 5.0を採用しているため、基本的な機能はOSの標準仕様通りとなっている。通常のケータイとは異なるため、該当する部分のみをチェックしてみよう。


横画面で表示されるスタートメニュー 縦画面で表示されるスタートメニュー

【メニュー画面】

 Windows Mobile 5.0なので、基本的にはWindowsと同じようにスタートメニューを表示し、アイコンをタップして、アプリケーションを起動する。Today画面に表示されている項目も同様に選択して、関連するアプリケーションを起動可能だ。タップ以外の操作としては、左側面のジョグホイールを回して、項目を選択して、操作することができる。

【メール】

 メールはPocket Outlookを利用する。パソコンのOutlookとシンクロするOutlookメール、POP3/IMAP4を利用するプロバイダなどのメール、ソフトバンク3GのSMSを扱うことができる。それぞれのメールサービスは個別の項目で管理されているが、フォルダを作成しての保存なども可能だ。ただし、ケータイのような自動振り分けは標準でサポートされていない。メールアドレスなどは連絡先(電話帳)から引用することができる。

【セキュリティ】

 セキュリティについては電子メールにデジタル署名を付けて暗号化する「S/MIME」、Exchange Serverとの連携によるサーバーからの制御などが挙げられる。後者はケータイなどでも増えてきている機能だが、端末の紛失時にサーバー側から端末のデータ消去や初期化を行なうことができる。

 また、ユーザーが自由にアプリケーションなどをインストールできるWindows Mobile 5.0を採用していることもあり、ウイルス対策などを含むセキュリティ対策のソリューションも提供される。X01HT購入ユーザーを対象に、My SoftBankでシマンテック「Symantec AntiVirus for Handhelds」、トレンドマイクロの「ウィルスバスター モバイルセキュリティ」がそれぞれ月額300円で提供される。2007年3月31日まではキャンペーンということで、無料で利用できるので、X01HTを購入したユーザーはいずれかを利用することをおすすめしたい。

【通話】

 通常のケータイとは異なるので、音声通話についても少し触れておこう。着信については画面に表示されている[応答]をタップするか、応答ボタンを押す。発信についてはいくつかの方法がある。スタートメニューから[電話]を選んで、ダイヤラーを起動し、電話番号を直接入力。連絡先や発着信履歴からの発信などからダイヤルなどだ。格納式キーボードはあるものの、ハードウェアとしてのダイヤルボタンがないため、基本的にはペンか、方向キー及びジョグホイールで操作することになる。通話スタイルについてはX01HTを顔に当てる方法でもかまわないが、せっかくなので、Bluetoothヘッドセットなどを利用することをおすすめしたい。


着信時には連絡先に登録されている相手の名前と電話番号がポップアップで表示される ダイヤラーを起動し、ソフトキーパッドに電話番号を入力して、発信することもできる アドレス帳画面

本体左側面に装備されたジョグホイール。端末を閉じた状態でなら、メニューはこちらが操作しやすい 本体前面に装備されたナビゲーションコントロール。4方向を含むメニュー操作なら、こちらは便利。左の[発話]ボタン(受話器上向き)でダイヤラーを起動可能

こんなユーザーにおすすめ

 さて、最後にX01HTの買いのポイントについて考えてみよう。昨年のW-ZERO3などに続き、携帯電話向けにも登場してきたスマートフォン。X01HTは通常スタイルのケータイに近いコンパクトなボディに2.8インチの大画面液晶ディスプレイを搭載し、ネットワークもW-CDMA/GSMに加え、HSDPAによる3Gハイスピード、無線LANをサポートする。他の機器との接続もBluetoothや赤外線通信に対応しており、通常のケータイともデータをやり取りすることもできる。ソフトバンク3Gのサービスにはほとんど対応していないが、汎用的なWindows Mobile 5.0を採用しているため、端末そのものの機能はユーザー自身が好きなように拡張して、カスタマイズできる。また、法人向けではExchange Serverとの連携させることで、さまざまなソリューションを実現できる。

 これらのことを総合すると、X01HTを「買い」と言えるのは、通常のケータイに不足を感じ、アプリケーションをインストールしたり、設定をしながら、自分なりのスタイルでモバイルコンピューティングをしたいユーザー向けということになるだろう。ただ、正直なところ、ソフトバンク、HTCからの情報提供は必ずしも十分とは言い難いため、マイクロソフトのホームページやWindows Mobileユーザーのコミュニティなどで、積極的に情報収集をする必要があるだろう。

 ただ、通常のケータイとは明らかに文化が異なる面もあるため、その点はユーザーも少し考え方を変える必要があるだろう。たとえば、ケータイのアドレス帳は人名と同じように、会社名や店名を登録したり、よく「○○ちゃん」のように愛称で登録するなど、独特のスタイルで管理をすることが多い。このスタイルをそのままX01HTの連絡先に反映してしまうと、パソコンとX01HTをシンクロさせたとき、Outlookにも同様の形式の情報が反映されてしまう。かと言って、パソコンのOutlookに登録されている連絡先などの情報をX01HTで使おうとすると、ケータイ的な電話帳の活用はやりにくいという側面もある。登録件数もケータイとしては200件程度だったのに、Outlookとシンクロすることで1,000件以上になってしまい、連絡先が見つけにくくなってしまうといったことも起こり得る。Windows Mobile 5.0環境と通常のケータイのどちらがいいかということではなく、ユーザー自身が工夫をしながら、うまく自分なりのスタイルを確立していくしかないだろう。


パッケージにはHTC社のロゴ入り革製ケースも同梱されてい
 一方、ビジネスユーザーについては2つのパターンが考えられる。ひとつは個人的にX01HTを購入して、ビジネスに活かすユーザー、もうひとつはオフィスにExchange Serverなどの環境が整っていて、ビジネス専用端末として、会社からX01HTを支給されるユーザーだ。前者は基本的に前述の個人ユーザー同様、自ら情報収集をする必要があるが、標準でもOffice MobileやPocket Outlookという環境が整っているため、ビジネス文書の閲覧や編集などはひと通り、できてしまう。ノートPCを持ち歩くほどではないが、ビジネス文書や会社のメールは扱える環境が欲しいというユーザーにとって、X01HTは魅力的な端末のひとつだ。後者については自分の所属する会社や部署次第ということになるが、通信機能を持たないPDAが中心だった時代に比べれば、端末もインフラストラクチャもサーバーも環境が整ってきていることは確かだ。来期へ向けて、システム構築を検討している企業にも意識して欲しい端末のひとつと言えるだろう。もちろん、そこには同様の環境を提案できるキャリアとして、W-ZERO3シリーズを持つウィルコム、hTc Zを販売するNTTドコモが存在するため、X01HTの独壇場とはいかないのだが……。

 最後に、ひとつだけ付け加えておきたい。X01HTはなかなか魅力的な端末だが、やはり、難しいのは買い方だろう。ユーザーにとって、既存の端末と大きく違い、どれだけ活用できるかが未知数のX01HTに対し、新スーパーボーナスによる1~2年近い割賦払いをするのは少し勇気の必要な決断と言えるかもしれない。料金プランについてもわかりやすいとは言いにくい。端末的にも料金プラン的にもライバルとなるW-ZERO3シリーズが利用できる「2,900円ぽっきりのウィルコム定額プラン」の方がはるかにわかりやすい。筆者の周りでもX01HTに興味を持ちつつ、結果的に手を出しあぐねているユーザーがいるのも事実だ。こうしたユーザーに対し、もう少し買いやすい環境を提示し、わかりやすい説明をして欲しいところだ。同時に、ソフトバンクには不十分な情報しか掲載されていないホームページの改善を強く要望したい。



URL
  製品情報(ソフトバンク)
  http://mb.softbank.jp/mb/product/X/
  ニュースリリース(ソフトバンク、PDF形式)
  http://broadband.mb.softbank.jp/corporate/release/pdf/20061011j.pdf
  製品情報(HTC)
  http://www.japan.htc.com/product_x01ht.htm
  ニュースリリース(HTC、PDF形式)
  http://www.japan.htc.com/download/NewsRelease_20060928.pdf
  Windows Mobile(マイクロソフト)
  http://www.microsoft.com/japan/windowsmobile/

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(法林岳之)
2006/12/05 13:02

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