レビュー

「AQUOS R」ミニレビュー(編集部関口)

使っても使ってもストレスフリー

 「AQUOS R」は、シャープが7月7日に3キャリアから発売されたフラッグシップモデル。120Hz駆動でなめらかな表示が可能な5.3インチIGZO液晶ディスプレイを搭載、HDR対応、動いて話しかける充電スタンド「ロボクル」などの機能が特徴だ。ソフトバンクからは「AQUOS R」として登場した。編集部スタッフそれぞれの視点から見た「AQUOS R」をご紹介しよう。

編集部・関口

 「あれ、なんだか持ちやすいな」「うん、スルスルと動く」「やけに画面の色合いが鮮やかだぞ……」、手にとって数時間、シャープ渾身のフラッグシップを手にとった筆者がまず抱いた「AQUOS R」への印象だ。

 5.3インチの大画面だけど、シャープならではの狭額縁で手にフィットする。ストラップホールがあればなお良し、だとは思うけど、ケースを付けずに使い続けたくなる。

 ここ最近、筆者が手にしたスマートフォンの中でも、ディスプレイの発色はかなり色鮮やかな部類に入る印象も受けた。これならゲームや映像を楽しむ際にも満足感は高そう。

 最新のAndroid 7.1を採用し、全てではないが、7.1ならではの機能をいくつか取り込んでいる。たとえばグーグルのアプリなど対応アプリを長押しすれば、利用頻度の高い機能をすぐ呼び出せるアプリのショートカットや、新しい絵文字などだ。

 その一方で、シャープ独自の機能ももちろんある。以前から搭載されてきた機能だが、個人的に気に入ったのは、手軽にスクリーンショットを記録できる「Clip Now」。画面の上部を左から右へなぞれば、画面を切り取るようなアニメーションとともにスクリーンショットを保存する。「AQUOS R」では電源キーと音量ボタンの下を同時押しすることでもスクリーンショットを残せるが、初めてその操作をしたとき、画面上には「実はClip Nowという機能がありますよ……」とそっとアドバイスしてくれた。的確なタイミングで独自かつより便利な機能を紹介してくれるという心遣いもいい。

 スペックだけ見れば、全体的にそつない仕上がりという印象だった「AQUOS R」だが、使ってみて初めてわかる心地良さや、エモパーのように長く使えば使うほど楽しめる機能もある。あえて言えばもう少し、尖った最先端な機能も欲しくなるけど、それはケータイ Watch編集記者な筆者だけのないものねだりかもしれない。ストレスなくスマホを使いたい人が身近にいたら「AQUOS R」はこの夏、まずオススメしたくなる機種のひとつと言えそうだ。