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写真をもっと楽しく、普段の使い勝手向上図る「Qua phone PX」

 auの2016年夏モデルとなる「Qua phone PX(キュア フォン ピーエックス)」は、LG製のAndroid 6.0スマートフォン。auが企画・開発したオリジナルモデルで、使いやすさを追求しつつ、同時に発表された「Qua tab PX」とあわせて利用するスタイルが想定されている。7月上旬発売予定。

Qua phone PX

 auでは、上質さと買いやすい価格帯を追求したオリジナルブランドとして「Qua」を展開中。2015年7月発売のタブレット「Qua tab 01」を皮切りに、2016年1月にはスマートフォンの第1弾となる「Qua phone」が発売された。Qua phoneおよびQua tab 01は京セラ製だが、Qua phone PXはLG製となっている。なお、「PX」の意味については、「P」がアルファベットの16番目であることから転じて2016年モデル、「X」は夏モデルを意味する。仮に冬モデルが将来発売される場合は、「Z」の文字を割り当てる予定という。

 ハードウェア仕様の面では、いわゆる「ミドルクラス」にあたる機種だが、搭載機能を厳選することで機能と価格の両立を狙った。価格については後日発表予定としているが、ハイエンド機と比べて安価になる見込み。

 ディスプレイは約5.2インチのフルHD(1920×1080ドット)IPS液晶。また、本体の厚さを7.5mm(最厚部7.9mm)に重量を127gに抑えつつ、バッテリーは3000mAhとした(前モデルのQua phoneは2200mAn)。CPUはMSM8937(1.4GHz×4コア+1.1GHz×4コア)を採用する。メインメモリは2GB、内蔵ストレージは16GB。IP5/IPX7相当の防水、IP6X相当の防塵にも対応する。

 SIMカードはnanoSIMを利用する。なお、microSDXCカード(最大200GBまで)とSIMカードをセットするためのトレーは一体化されており、抜き差しにはピンが別途必要となる。充電用USB端子(micro USB)とヘッドフォン端子はいずれも本体下側の配置。

 Qua phone PXは、ミドルクラス機ながら写真関連機能を充実させた。カメラはメインが1610万画素、フロントカメラが800万画素。気軽に撮影を楽しめる「ベーシック(オート撮影)」設定に加え、1年前に登場した「isai vivid」と同じく本格的なマニュアル撮影に対応。ISO感度やシャッタースピード、露出補正など細かく調整して撮影を楽しめる。ディスプレイを発光させてフラッシュに近い効果を得る「フロントカメラサブフラッシュ」など、自撮り(セルフィー)関連の機能も複数備える。

 同時発表されたタブレットのQua tab PXとは、「auシェアリンク」機能を介してさまざまな形で連携するが、写真については「au Gallery」アプリによる端末間画像コピー機能が追加で利用できる。撮影した写真がWi-Fi Direct経由で自動同期されるもので、通常は毎日深夜2時頃、Qua tab PXに最適化したサイズのデータがコピーされる。手動同期も可能。機能の利用には、Qua phone PXとQua tab PXをあらかじめペアリングしておき、Wi-Fi Directで通信できる程度に端末を近接させておく必要がある。

ホワイト

 このほか、EZwebメールがIMAPに対応。マルチアカウントのサポートにより、連携するQua tab PXに割り当てられたEZwebメールをQua phone PXからでも送受信できる。またメールマガジンを閲覧する際には、雑誌やカタログをめくるようなインターフェイスで楽しめる。

 LTE、WiMAX 2+に対応し、下り最大150Mbps、上り最大25Mbpsで通信できる。Wi-Fi(IEEE 802.11a/b/g/n/ac)や急速充電(Quick Charge 2.0)、おサイフケータイ(FeliCa/NFC)、VoLTEに対応する。一方、3G通信やテレビ機能(ワンセグ/フルセグ)、赤外線通信には非対応。

 本体サイズは約73×148×7.5mm、重量が約127g。連続通話時間は約1300分、連続待受時間は約500時間(LTE/WiMAX 2+)。カラーバリエーションはホワイト、ネイビー、ピンク。

ネイビー
ピンク

関口 聖

森田 秀一