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センサーの世界市場は4.5兆円、スマホと自動車で拡大

 富士キメラ総研は、センサーの市場を調査し、結果を明らかにした。

 センサー世界市場の2014年度の市場規模は4兆5771億円、311億4000万個だった。スマートフォンと自動車への搭載で市場は拡大しており、2019年度には、2014年度比で121.4%の5兆5576億円、出荷数は134.4%の418億6000万個になると予測されている。

 この2019年度のセンサー世界市場について、カテゴリー別の構成比を金額で示すと、「光・電磁波」が31%、「熱的・時間空間雰囲気」が22%、「機械的・物理的」が21%、「ケミカル・バイオ」が13%、「生体」が7%、「音波・磁気」が3%などとなっている。

出典:富士キメラ総研

 伸長率ランキングでは生体センサーが上位を占めており、2014年度~2019年度の伸長率は、生体センサーの味覚センサーが244.4%、脳波センサーが242.9%、脈波センサーが207.1%、指紋センサーが192%と予測されている。

 味覚センサーは日系企業を中心とした国内市場が拡大しているほか、脳波センサーは玩具向けから、介護福祉、スポーツのメンタルトレーニングなどへの採用が期待されている。また、脈波・指紋センサーはスマートフォンやウェアラブルデバイスで利用が拡大している。

太田 亮三