ニュース

携帯電話と主要デバイスの世界市場、2019年まで緩やかに成長

 富士キメラ総研は、世界の携帯電話市場と、携帯電話に搭載される主要なデバイスの市場に関する調査を実施し、2014年の実績と2019年の予測を明らかにした。

 世界市場の携帯電話の出荷数は、2014年で18億5840万台。内訳はスマートフォンが13億1700万台、フィーチャーフォンは5億4140万台。2019年の出荷数の予測は、2014年比で107.6%となる20億台。スマートフォンは136.7%の18億台で、フィーチャーフォンは36.9%と大幅に減少し2億台となっている。

 2014年は中国を始めとする新興国向けの伸びが牽引したものの、2015年は中国需要が低調で伸び率は鈍化し、前年比では横ばいが見込まれている。

 金額でみた2014年の主要デバイスの市場は、価格競争が激化したディスプレイがマイナス成長になったものの、そのほかのRFデバイス、LSI、カメラ、バッテリー、基材、センサーなどのデバイスはいずれも10%以上の伸びを示した。

 2019年の予測では、金額ベースでもっとも伸びるのはプリント基板などの基材で、2014年比で151.7%の2兆7792億円。次いで加速度センサーや指紋認証センサーなどを含むセンサーが148.9%の5615億円、CPUやメモリーなどを含むLSIが146.1%の12兆4015億円などとなっている。

太田 亮三