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4月の国内メーカースマホ、1年前の“キャッシュバック反動”から4倍増

 電子情報技術産業協会(JEITA)と情報通信ネットワーク産業協会(CIAJ)は、2015年4月における国内の携帯電話・PHS出荷実績を発表した。総出荷数は100万9000台(前年同月比92.8%)で、4カ月ぶりにマイナスを記録する一方、スマートフォンの出荷数は4カ月連続で前年を上回った。

 出荷数のうち携帯電話は、100万1000台で前年同月比は96.2%。PHSは9000台で同18.1%だった。前年を下回った要因として、レポートでは「冬春モデルの出荷が一段落したため」と指摘し、いわゆる春商戦を終えた影響とする。

 このうち、スマートフォンの出荷数は40万2000台となり、前年同月比で451.3%となった。スマートフォン部門は京セラ、シャープ、ソニーモバイル、富士通の4社が調査対象。前年度の2014年4月は、キャッシュバックキャンペーンが終了した反動でスマートフォンの出荷数が8万9000台と、大きく下落した時期だったが、今回はそうした影響がなかった。過去の調査と比べても、2013年4月(約33万4000台)の実績も上回る結果となった。なお、全体の出荷数のうち、スマートフォンが占める割合は39.8%となった。

関口 聖