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ワイヤレス給電を推進する団体「A4WP」「PMA」が合併

 ワイヤレス給電技術を推進する業界団体のAlliance for Wireless Power(A4WP)とPower Matters Alliance(PMA)は、両組織を統合することで合意した。2015年1月には統合に向けて動き出していた両団体が正式に1つへまとまることになった。

 ワイヤレス給電技術は、徐々にモバイルデバイスへの採用が進んでおり、たとえばグーグルの「Nexus 6」や、NTTドコモの一部機種でサポートされているワイヤレス給電技術は電磁誘導型の「Qi(チー)」だ。

 それに対して、A4WPは磁気共鳴型を採用し、クアルコムやサムスンなどが主導する団体。そしてデュラセルやスターバックスなどが参画するPMAは電磁誘導型の技術を推し進めようとしていたが、2014年の段階でA4WPとPMAは規格の統合に向けて動き出し、今年には組織の統合という方針を打ち出していた。

 新たに設立される団体は、新名称を年内にも策定し、技術、試験/認定、規制、マーケティングといった団体内のワーキンググループの主要リーダーなどはそのまま留任。統合による製品ロードマップは今後作成される。

関口 聖