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モジュールで好みのスマホをつくる「Project Ara」のサイズ感は?

開発キットから見るモジュールスマホ

 米グーグルは10日、モジュールを組み合わせてスマートフォンを作成できるというプロジェクト「Project Ara」で、モジュール開発キット(MDK)を公開した。同プロジェクトは、当初、モトローラから発表されたが、モトローラがレノボ傘下となり、その後、グーグルの研究開発部門「ATAP」が担当。4月15日~16日には開発者向けイベントが米国で開催されている。

 「Project Ara」は、2013年10月に発表されたプロジェクト。カメラやディスプレイなどを1つのモジュールにして、エンドスケルトン(内骨格、Endoskeleton)と呼ばれるフレームに好みのものを組み合わせてスマートフォンを作る、というコンセプトが掲げられている。冬の間に公開予定だったMDKは、今春になって公開された。

 MDKはバージョン0.10で、当然ながら初期のα版に位置付けられる。モジュールのインターフェイスにはMIPI UniProが採用され、物理レイヤーのインターフェイスはLVDS(Low Voltage Differential Signaling)になる。エンドスケルトンは大(4×7)、中(3×6)、小(2×5)と3種類用意されている。フロント(ディスプレイ側)の構成にもバリエーションがあり、全面ディスプレイタイプ、ディスプレイの上か下に何らかのモジュールが入るもの、あるいは入力用キーのモジュールが用いられるものが想定されている。

 大サイズ用の定義はこれからとのことだが、中サイズ用のモジュールのうち全面ディスプレイ用のものは67.82×136.87mmというサイズ。小サイズの全面ディスプレイ用は45×114mmとなっている。エンドスケルトンに装着すると、ある程度サイズは変わる可能性はあるが、これまで国内で登場したAndroidスマートフォンと比べると、中サイズは4.7インチクラスか、狭額縁の5インチクラスに近い。小サイズはたとえばウィルコムのスティック型PHS音声端末「iiro」と同程度の横幅で、長さが少し短い形になりそうだ。

関口 聖