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レノボ、8型Windows 8タブレット「ThinkPad 8」
(2014/1/28 13:44)
レノボ・ジャパンは、Windows 8.1を搭載した8.3インチディスプレイ搭載のタブレット「ThinkPad 8」を1月31日に発売する。
コンシューマ向けモデルはWindows 8.1とWindows 8.1 Pro(どちらも32bit)を選択可能。どの構成でもMicrosoft Office Home and Businessが付属する。ストレージは64GB、128GBから選択できる。最小構成(Windows 8、64GB)での販売予想価格は5万7750円。
【訂正 2014年1月30日 19時12分】
初出時、コンシューマ向けモデルに付属するOfficeはOffice Personalと記載していましたが、正しくは「Microsoft Office Home and Business」です。また、最小構成での販売予想価格についても更新しました。
このほか、法人向けにはWindows 8.1 Pro(32bit)を標準で選択でき、Officeのプリインストールなどを選択できるモデルが用意される。最小構成での直販価格は6万1950円~となっている。
Windows 8、Atom搭載で堅牢性も確保したハイパフォーマンスモデル
「ThinkPad 8」は、8.3インチで1920×1200ドットの高精細な液晶ディスプレイを搭載するタブレット。重さは約430gで、ThinkPadの基準の堅牢性も備える。CPUにはインテル Atom Z3770で、ノートPC並のパフォーマンスを発揮。最大128GBのストレージを備える。Micro HDMI、microUSB 3.0、Miracast(無線)などのインターフェイスを搭載する。
レノボからすでに発売されているWindows 8搭載タブレット「Miix 2 8」と比較すると、ディスプレイ解像度やCPUが強化され、ThinkPadブランドの堅牢性や、豊富な周辺機器による拡張性が特徴になっている。
SIMカードを搭載できるモバイル通信(WWAN)対応モデルは、担当者から「提供したい」との意向が明らかにされているが、詳細は明らかにされていない。
主な仕様
OSはWindows 8.1またはWindows 8.1 Pro(32bit)。CPUはIntel Atom Z3770で、1.46GHz駆動。メモリーは2GBで、ストレージは64GBまたは128GB。
ディスプレイは8.3インチ、1920×1200ドット(WUXGA)、1677万色表示、LEDバックライト付きで10点マルチタッチの液晶ディスプレイ。表面は保護ガラスとして「ドラゴントレイル」が採用されている。Micro HDMIでの出力時は1920×1080ドット。
メインカメラは800万画素、インカメラは200万画素。有線のインターフェイスはMicro HDMI、microUSB 3.0、イヤホンマイクジャック。microSD対応のカードスロットも備えている。マイク、スピーカーを搭載し、電源ボタン、ボリュームボタン、ウィンドウズホームボタン、リセットボタンが用意されている。
無線LANはIEEE802.11a/b/g/nで、Bluetooth 4.0に対応。ジャイロセンサー、近接センサー、デジタルコンパス、光センサー、加速度センサーを搭載。GPSには対応していない。なお、仮にSIMカードスロット搭載モデルが登場した場合、そのモデルはGPSにも対応する見込みとしている。
大きさは約224.3×132×8.8mmで、重さは約430g。Wi-Fi利用時で約8時間の連続駆動が可能。充電時間は約4.5時間。ボディカラーはブラックのみ。
別売りのオプションとして、「ThinkPad 8 クイックショット・カバー」が用意される。裏地が赤のディスプレイカバーで、端末使用時にカバーを背面側に裏返した際、カメラレンズが搭載されている隅の部分だけを折り返せるようになっており、磁石で固定が可能。折り返すことで自動的に端末のカメラ機能が起動するようになっている。
このほか、Micro HDMIを通常のHDMIなどに変換するアダプターや、ディプレイ保護フィルム、プライバシー保護フィルムなどが発売される予定。モバイル用キーボードは、すでに発売されている「ThinkPad Bluetooth ワイヤレス・トラックポイント・キーボード」や、「ThinkPad Tablet 2」用のBluetoothキーボードを利用できる。
「片手に入るThinkPad。スマホと同じ感覚で使える」
28日には記者向けに発表会が開催され、「ThinkPad 8」「ThinkPad Yoga」「ThinkPad X1 Carbon」(新モデル)について、国内向けに説明が行われた。具体的な解説は、レノボ・ジャパン ThinkPad製品担当の吉原敦子氏から行われた。
「ThinkPad 8」については、モバイル端末のラインナップを拡充している同社が、さらに細かな要望に応えるものとしてラインナップしたとし、片手で持てるサイズと重さをアピール。ThinkPadブランドの製品は基本的に法人での利用を前提に企画・開発されているが、「ThinkPad 8」は「BYODの企業でも使ってもらいたい」と、個人ユーザーが利用することも想定しているとし、「新しい働き方を提案できる製品」と自信を見せた。
また、「レノボの豊富なオプションが利用できるのも特徴」として、画面保護フィルムやカバーにとどまらず、キーボードなどもラインナップしていることを紹介した。
発表会ではこのほか、デザイン面でのThinkPadの進化も解説され、2013年末からは新たなデザインコンセプトで設計され、「ThinkPad 8」もそうした統一されたデザインが採用されていることが紹介された。