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ソフトバンク、スプリント買収完了予定日を明らかに

 ソフトバンクは、米国の通信事業者、スプリント・ネクステル(Sprint Nextel)の買収について、7月10日にも手続きが完了する見通しと発表した。

 スプリントの買収は、昨年10月に発表。その後、ソフトバンクとスプリントでは交流を深めて買収後のシナジー創造などに向けて取り組んでいた。今年4月に入ると米国の衛星報道事業者であるDISH Networkもスプリント買収に名乗りを挙げたが、ソフトバンクがあらためて対抗案を示すと、DISH側は新たな提案を断念する。6月下旬にスプリントの臨時株主総会で買収が承認され、7月5日には米国政府機関の連邦通信委員会(FCC)が買収を承認していた。

 米国における監督官庁全ての承認は既に得ており、株主の承認も終えて、買収はほぼ完了した格好だが、ソフトバンクでは7月10日(米国東部時間)に、スプリントに対する約216億ドル(約1.8兆円)の投資が完了するとの見通しを示している。この日までに株主への払い込みや子会社化の手続きなどが進められる。

関口 聖