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米スプリント、臨時株主総会でソフトバンクによる買収を承認

 米国の通信事業者であるスプリント・ネクステル(Sprint Nextel、スプリント)は、臨時株主総会において、ソフトバンクによる買収案を承認したと発表した。ソフトバンクからも同様の発表が行われている。米国政府機関の連邦通信委員会(FCC)の承認を得れば取引が完了するとのことで、その時期は7月上旬になる見込み。

 ソフトバンクによるスプリント買収案は、昨年10月に発表された。ソフトバンクが米国に新会社を設立し、その子会社として“新スプリント”を設立し、現在のスプリントは、その新スプリントの完全子会社になる予定。買収に向けた過程の中では、米国の衛星放送事業者であるDISH Networkもスプリントの買収案を示したものの、ソフトバンクが対抗案を出すと、DISH側は新たな提案を断念していた。

 25日(米国時間)に開催されたスプリントの臨時株主総会で、全体の98%が賛成する形で、ソフトバンクの買収案を承認した。今後、FCCが承認すれば、ソフトバンクからは約216億ドル(約1.8兆円)の投資が行われ、ソフトバンクはスプリントの株式約78%を保有する。またスプリントの株主は1株あたり7.65ドルの現金、あるいは新スプリントの株式を得る。

関口 聖