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ソフトバンクのスプリント買収が完了、クリアワイヤも

 ソフトバンクは、米国の通信事業者であるスプリント・ネクステル(Sprint Nextel)に対する投資を7月10日(米国時間)に完了したと発表した。社名もあわせて「スプリント・コミュニケーションズ・インク」に変更されている。

 今回の手続き完了により、ソフトバンクが100%出資する米国持株会社が新生スプリントの株式、約78%を保有する。残りの22%は旧スプリントの株主が持つ。新生スプリントはこれまで通り、米カンサス州のオーバーランドパークを本拠地として、CEOはダン・ヘッセ氏が務める。孫正義氏は取締役会長、ソフトバンク取締役のロナルド・フィッシャー氏は取締役副会長で、米軍統合参謀本部の前議長だったマイク・マレン氏が安全保障担当の取締役になるという。

 子会社化に要する投資額は約216億ドル(約1.8兆円)。なお、ソフトバンクではスプリント買収に必要な資金として金融機関から、計1兆2849億円を借り入れたことがあわせて案内されている。

 このほか、今回の手続き完了に先立つ9日、米国でWiMAX事業を展開するクリアワイヤ(Clearwire)がスプリントの100%子会社になった。

関口 聖