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ICT総研、関東で電車移動中のスマホの繋がりやすさを調査

ICT総研、関東で電車移動中のスマホの繋がりやすさを調査

 ICT総研は、電車移動中のスマートフォンの繋がりやすさを調査し、結果を明らかにした。関東の1都6県をカバーする11路線の電車について、合計で15時間48分の実測調査が行われ、エリアの広さ、切れにくさの2つの指標でキャリアごとの比較が行われている。調査期間は2012年12月10日~14日の日中。JRの山手線については18~19時の混雑時間帯にも測定されている。

 調査結果によれば、調査時間の合計に対して圏外でなかった割合を示した「受信エリアの広さ」は、auが97.8%でトップになった。2位はNTTドコモで96.6%、3位はソフトバンクで96.4%、4位はイー・モバイルで96%となった。測定に使われた機種は、NTTドコモが「Galaxy S III SC-06D」、auとソフトバンクが「iPhone 5」、イー・モバイルが「GS03」。

 「切れにくさ」は合計測定時間に対し、音声通話の接続に成功していた時間の割合で算出された。電車内のため、調査中では実際の通話はせず画面上で接続状態が確認された。1位はNTTドコモの95.9%で、2位はイー・モバイルの95.4%、3位はauの95.1%、4位はソフトバンクの94.6%となっている。

 測定時間におけるLTEの比率ではソフトバンクが1位となり、11路線中の7路線でトップを記録した。イー・モバイルは切れにくさで2位を記録し、混雑時の山手線ではエリア、切れにくさともにほかのキャリアを上回るなど、都心部の路線で安定している傾向が見られた。

 ICT総研では、今回の調査で対象外となったauとソフトバンクのAndroid端末と、イー・モバイルのLTE対応スマートフォンについて、次回以降の調査で対象に含めるよう検討するとしている。

太田 亮三