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ICT総研、モバイルルーターの通信速度を全国21都市168カ所で実地調査
ICT総研、モバイルルーターの通信速度を全国21都市168カ所で実地調査
(2013/2/22 14:53)
ICT総研は、LTEおよびWiMAXモバイルルーターの通信速度に関する実地調査を全国21都市168カ所で行い、その結果を一部公表した。調査期間は1月22日~2月12日。繁忙時間帯を除いた日中に、キャリア(機種)ごとに1地点あたり3回の計測を行い、平均値を算出した。
調査にあたっては、全国の政令指定市に東京都心を加えた全21地域を選出。さらに、各地域内で駅前や街区の入り口など8つの地点を指定し、現地から「RBB TODAY スピードテスト」で計測を行った。実際の調査に使用した機器はNTTドコモの「L-03E」、auの「HWD01」、ソフトバンクの「102HW」、イー・モバイルの「GL04P」、UQ WiMAXの「WM3600R」の5種類。
21都市168地点の下り平均通信速度がもっとも速いのはソフトバンクで、平均17.27Mbpsだった。以下、auが16.63Mbps、イー・モバイルが9.89Mbps,ドコモが9.25Mbps、UQ WiMAXが8.25Mbpsと続いた。ソフトバンクは全21都市のうち、15都市で下り平均速度がもっとも高く、中でも東名阪地域で好結果を出している。
一方、上り通信速度の平均がもっとも速いのはauで、全国平均9.15Mbpsだった。全21都市中、20都市で1位となっており、特に高い実績となった。なお、全国平均値ランキング2位はイー・モバイルの7.10Mbpsで、以下、ソフトバンクの5.33Mbps、UQ WiMAXの3.34Mbps、ドコモの1.93Mbpsと続いた。
なお、今回の調査で用いられたルーターは、機種ごとに最大通信速度(理論値)が異なり、下りでは40~110Mbps、上りでも10~37.5Mbpsの範囲で幅がある。また、通信速度は、通信規格の種別や基地局の配置に加え、キャリアへ割り当てられている周波数幅や在圏の契約者数の影響も受けると考えられる。