タッチ操作を全面的に採用「らくらくスマートフォン F-12D」
「らくらくスマートフォン F-12D」 ゴールド |
「らくらくスマートフォン F-12D」は、操作のしやすさや分かりやすさなどに注力する富士通製の端末。7~8月に発売される。各種割引適用後の実質負担額は1万円台半ばになる見込み。
「らくらくスマートフォン F-12D」は、見やすさや使いやすさ、聞きやすさといった部分に注力し、シリーズ初のタッチパネルを全面的に採用したモデル。らくらくホンシリーズに位置付けられている。ターゲットは、スマートフォンに代表されるタッチパネルの端末や、新しい機能を使ってみたいというシニアユーザー。
ディスプレイは押した感触のフィードバックがあるタッチパネルを搭載し、ディスプレイ側の物理的なキーは1つのみと、タッチパネルによる操作を全面的に採用している。
一般的なスマートフォンで搭載されている静電式タッチパネルではタッチした瞬間に液晶が反応するが、らくらくスマートフォンでは軽くタッチすると画面にフォーカス表示が表われ、それを一段階押し込むことで振動とともに操作を確定するという二段階操作になっている。
この仕様は、これまでボタン操作に慣れていたシニア層向けに向けて、ボタンを押す感覚を得られることを目的にしたという。二段階タッチの感度は調節可能なほか、一般的なスマートフォンのようにタッチした瞬間に操作を確定する設定も可能。
大きなアイコンや文字で構成されたオリジナルメニューは現在まだ開発中だが、画面上に電話やメール、電話帳、らくらくホンシリーズでおなじみのワンタッチダイヤルといった機能を配し、タッチ操作で画面を下にスクロールすると他の機能が利用できる。また、カメラは専用のハードボタンが側面に用意されている。
タッチパネル用のメニュー構成に加え、従来のらくらくホンシリーズと同じメニュー画面の「シンプルメニュー」も搭載し、従来モデルからの乗り換えにも配慮されている。操作ボタンは大きく、文字入力はATOKを採用。音声で話すだけで機能を呼び出すこともできる。
カメラも搭載し、写真付きメール、デコメールなどを簡単に送れる機能が用意される。カメラではタッチ操作でフォーカスを決めたりシャッターを切ったりできるほか、カメラを使って文字を拡大する拡大鏡機能も用意されている。
各画面では「使い方ヘルプボタン」で機能の使い方を確認でき、専門アドバイザーに無料でつながる「らくらくホンセンター」も利用できる。らくらくホンセンターはフィーチャーフォンのらくらくフォンでも搭載していた機能で、わからない機能や操作などをワンタッチで通話でき、通話料もフリーダイヤルなので発生しない。
ブラウザ機能も搭載するほか、NTTドコモのコンテンツを利用できる「dマーケット」もブラウザと並列して用意され、天気やニュース、趣味などの情報をタッチ操作で手軽に確認できる。アプリも歩数計やヘルスケアといった身体に関するアプリが標準で用意されている。
IPX5/8の防水、IP5Xの防塵に対応。背面にはスライド式ボタンのワンタッチブザーも装備されており、大音量のブザーとともに指定した電話番号へ自動的に発信できる。
なお、ソフトウェアプラットフォームにAndroidを採用しているが、Googleアカウントは利用しない設計。このためGoogle関連のアプリやサービス、Google Playストアなども搭載されないが、microSDカードなどを経由してアプリをインストールすることは可能。インストールしたアプリは標準メニューの一番下に追加されていく。
ディスプレイは約4インチのWVGA(480×800)液晶。ソフトウェアプラットフォームはAndroid 4.0。
HSDPA(14Mbps)、HSUPA(5.7Mbps)、GSMに対応。防水、おサイフケータイ、ワンセグ、赤外線通信、Wi-Fi、エリアメールを利用できる。NOTTV、Xi、テザリング、おくだけ充電、dマーケット、パレットUIは非対応。
CPUは「MSM8255」で1.5GHz駆動。ROMは4GB、RAMは1GBで、発表会で展示されていた端末は空き容量が2GBほど用意されていた。外部メモリーも32GBまでのmicroSDHCカードを利用できる。
カメラは810万画素、インカメラは32万画素。GPS、Bluetooth 4.0/3.0+LE、spモード、スマートフォンあんしん遠隔サポートを利用でき、miniUIMカードに対応する。
バッテリー容量は1800mAh。大きさは約130×64×10.9mmで、重さは約139g。通話時間および待受時間は未定となっている。ボディカラーはゴールド、ネイビー、ピンクの3色。
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2012/5/16 12:05