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クアルコム、5G新周波数帯向けの共用技術

 米クアルコムは14日(米国時間)、5G(第5世代)モバイル通信技術向けの周波数共用技術のプロトタイプとトライアルプラットフォームを発表した。

 ミリ波帯など、5Gで新たに活用する帯域(5G New Radio、5G NR)は、免許不要で利用できる共有周波数帯も含まれている。こうした周波数帯でモバイルブロードバンド向けの高速ネットワークとIoT向けの低速ネットワークなどを同時に運用する場合、通信が干渉してしまう可能性がある。

 周波数共用技術は、異なるネットワークの干渉を防ぐ技術。今回クアルコムが開発したプロトタイプは、5GHz帯のLTEとWi-Fiなどで干渉を防ぐLAAを強化したもの。6GHz以下の周波数帯からミリ波帯(30GHz~300GHz)までをサポートし、利用したい周波数帯が他のユーザーに利用されていないか問い合わせる「Listen-Before-Talk」や、低遅延の広帯域周波数への対応、無線・ネットワークプロトコルの向上が含まれる。

 プロトタイプは、2017年の技術開発に使用され、その後フィールドテストが実施される予定。