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SUPER GT 第6戦、au TOM'Sが2位表彰台を獲得

予選11番手から一時はレースをリード

au TOM'S RC F

 8月27日~28日、三重県・鈴鹿サーキットでSUPER GT 第6戦が開催され、KDDIがスポンサードする「au TOM'S RC F」(36号車)が初の表彰台を獲得した。

 27日の予選は好天に恵まれ、上位グリッド獲得を目指したau TOM'Sだったが、まさかのQ1落ち。15台中11位と下位に沈んだ。しかし、SUPER GTの他のレースは300kmや500kmという距離で争われるが、鈴鹿は1000kmの長丁場。TOM'Sの36号車は、2014年、2015年と鈴鹿を制しており、2015年もQ1落ちからの優勝とあって、チームには決して諦めない姿勢が見られた。

雨は上がったが濡れた路面という難しいコンディションの中、スリックタイヤでスタート

 28日の決勝は午前中に降っていた雨がスタート前に上がり、難しいコンディションの中でのスタートとなったが、au TOM'Sは早くもオープニングラップで2台を追い抜き、その後も徐々に順位を上げていった。

 曇天の下、時折雨が降っては止むという状況の中、au TOM'Sを交代でドライブするニック・キャシディ選手と伊藤大輔選手は着実に順位を上げていき、レース後半に差し掛かった頃には1位に浮上。鈴鹿1000kmの3連覇が現実になろうとしていた。

 しかし、再び強い雨が降り出し、38号車との優勝争いが混とんとした展開に。コースアウトした車の処理を行っていたスプーンカーブで減速した隙をつかれ、トップの座を奪われてしまった。この追い抜きについては審議となるが、その後、問題無しの判定が下り、雨が上がると2台のバトルは再び激しくなった。一時はトップの座を取り戻したau TOM'Sだったが、ピットストップで時間を要したこともあり、38号車を数秒後ろで追いかける終盤戦となった。

2位表彰台を獲得した伊藤大輔選手(左)とニック・キャシディ選手(右)

 ゴール目前の最終シケインで38号車がブレーキングミスをしてコースオフしたことで2台の差が急激に縮まったが、1.242秒差で38号車が先にチェッカーフラッグを受けた。5時間45分に及ぶ長い戦いが終わった。

 au TOM'Sとしては初の表彰台獲得となるが、一時はトップを快走していただけに悔しさが残るレースとなった。今回2位に入ったことにより、ポイントランキングでは21ポイント差の4位に浮上。残るところ3戦。次回は10月8日~9日にタイのチャン・インターナショナル・サーキットで開催される。