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「Ingress」アプリに日本語音声、“碇シンジ”などの緒方恵美さんに

劇中の人工知能キャラクター「ADA」が緒方さんの声をコピー

人工知能であるADAは、複数の歯車が回転するかのようなビジュアル

 話題のスマートフォンゲーム「Pokémon GO」の土台になった米ナイアンティックのゲーム「Ingress」の音声が3日より日本語に対応した。そのキャラクターボイスは、さまざまな人気作品で主要キャラクターを演じる緒方恵美さんが務める。

 今回、緒方さんが演じるのは、SF作品でもある「Ingress」の主要キャラクターである「ADA(エイダ、A Detection Algorithm/探知アルゴリズム)」の声。ADAはストーリー上、感情や意識を持つ人工知能。今回、エヴァンゲリオンの碇シンジや、セーラームーンのセーラーウラヌス、幽遊白書の蔵馬などを演じる緒方恵美さんがADAの日本語版音声を担当することになった。プレイ中、あるいはメニュー(画面右上のOPS)から「トレーニング」にアクセスすれば、日本語になったADAの音声を楽しめる。

7月16日のイベントに登場した緒方さん(右)

 7月16日に都内で開催されたIngressの公式イベント「イージスノヴァ東京」の閉会式(アフターパーティ)ではスペシャルゲストとして緒方恵美さんが登壇。エージェントとして熱心にIngressを楽しんでいることや、エージェントになるきっかけなどのエピソードを披露した。緒方さんは「エージェントになってよく歩くようになった。今後とも、私を見かけたらそっとしておいてください」と笑い混じりにトーク。

 そしてステージから緒方さん降りたところで、会場に緒方さんの声が響いた。

緒方さんの声
「言語の取得……日本語の取得……最新データパックをダウンロード中……私はADAです。XMの集中により日本語の取得が可能に。そしてここに集まった数千にわたる声紋を分析し、わたしにもっともふさわしい声を探し求めました。緒方恵美さん、あなたの声や話し方をあらゆるメディアからサンプリングし、今、その情報を日本中のIngressスキャナをより高めるために使おうとしています。あなたの助けに感謝します……」

緒方さんの声をサンプリングして話すADAに耳を傾ける川島氏の背中

 この日、ステージ上で緒方さんとトークしていた米ナイアンティックのアジア統括本部長の川島優志氏は「緒方さんの声をADAが学習した、ということですよね」と語ると、同じくナイアンティック アジア統括マーケティングマネージャーの須賀健人氏は「次のアップデートをご期待ください」と述べていた。

須賀氏(左)と川島氏(右)