【Mobile World Congress 2016】

ファーウェイは「MateBook」など最新ラインナップを展示

ブランドカラーの赤ではなく、白ベースのファーウェイブース

 Mobile World Congressのファーウェイブースでは、同社の幅広いラインナップから最新のフラッグシップを中心に展示している。その中でも今年は、Mobile World Congress会期前日に発表したWindows 10搭載パソコンの「HUAWEI MateBook」が注目を集める。

MateBook

 MateBookはキーボードの脱着が可能な、いわゆる2-in-1スタイルのWindowsパソコン。ディスプレイサイズは12インチと大きめで、プロセッサはほかの安価なタブレットに多いAtomではなく、Core mシリーズを搭載するなど、比較的ハイスペックなのが特徴だ。

MatePen

 ディスプレイは2160×1440ドットの12インチ。NTSC比85%という高い色再現性が特徴。タッチパネルとして指で操作できるだけでなく、別売りの「HUAWEI MatePen」(59ドル)にも対応する。MatePenは筆圧感知にも対応する一方、プレゼンテーション向けのコントローラーやレーザーポインターも内蔵する。

キーボードカバーは全周を保護する

 別売りのキーボード付きカバー「HUAWEI MateBook Protfolio Keyboard」(129ドル)を付けることで、ノートパソコンのようなスタイルでも使える。ただしヒンジはないため、カバーを折り曲げてスタンドのようにして使う。キーボードはキーストロークが1.5mmとこの手のキーボードとしてはやや深めで、こぼれた水への耐性もあるという。

MateDock。ケーブル入れにもなる

 本体が標準搭載するインターフェイスはヘッドセットジャックとType-CのUSB 3.0端子のみ。通常のUSBポートや有線LAN、ディスプレイなどを接続するためのアダプタユニット「MateDock」(89ドル)も販売される。本体側面には指紋認証センサーが内蔵されていて、セキュリティロックを掛けていてもワンタッチでロック解除できる。

 MateBookは3種のCPUと2種のストレージ容量が選択でき、全6モデルがラインナップされる。価格は699〜1599ドル。マイクロソフトのSurfaceシリーズに近い位置づけの高性能タブレット・2-in-1パソコンで、ファーウェイではエンターテイメントではなく、ビジネスでのユースケースをアピールしている。日本での発売は決まっていない。

キーボードとは下部の端子で接続
右側面に指紋認証センサ(上下は音量キー)
付属の充電アダプタ。通常のUSB充電器と似たサイズ感だが、9Vや12V出力にも対応
MateBookの展示スペース。来場者が実機で使い心地を確かめていた

 このほかにもファーウェイブースでは各ラインナップの最新フラッグシップモデルが展示されていた。

1月のCESでグローバル展開が発表されたMate 8。通常ラインのフラッグシップモデル
スワロフスキージルコニアをあしらったHUAWEI WATCH JEWEL
Androidタブレットのフラッグシップ、MediaPad M2 10.0。こちらもスタイラスペン対応
一部の国でネット専売展開するhonorシリーズのhonor 5x
honorシリーズのウェアラブル、honor Band Z1
ファーウェイが開発を担当したNexus 6P

白根 雅彦