【Mobile World Congress 2015】

プラスワンの増田CEO、MWCを契機に世界を目指す

 freetelブランドでSIMフリースマホビジネスを展開するプラスワン・マーケティング。同社は今年初めてMobile World Congress(MWC)に出展、Windows Phone端末などを披露していた。

プラスワン・マーケティング代表取締役CEOの増田薫氏(右)と取締役の大仲泰弘氏

 同社の代表取締役CEOの増田薫氏によれば、MWCまでに日本以外で4カ国での案件が走っていたが、MWCに出展し、それが20カ国に拡大した。これまで日本向けに端末を商品化して販売してきたが、今後は世界に打って出るという意思表明が今回のMWC出展の主旨だという。

 同氏は「一般的なメーカーはカスタマーサポートを外注に出してコストを下げようとする。でも、我々はそこを全部社内でやる。クレームについても、当事者としてお客様の声に直接耳を傾けることで製品を改善していける。これを世界で同じようにやっていきたい」と述べる。

 「設計、デザイン、製造の全てを我々の目が届く範囲でやりたい」と語る同氏。今後は広島に工場を建て、製造ラインも作って、本格的に端末の製造に取り組む予定だという。

 「これまでに日本で累計10万台の端末を出荷してきた」と語るのは、同社 取締役の大仲泰弘氏。格安スマホと呼ばれる状況について大仲氏は、「安かろう、悪かろうというイメージが先行してしまうので、そういう風には呼ばれたくない。過去にはRAMが512MBの端末もあったが、今後はそうしたものを出すつもりはない」と語る。

 増田氏は、「ハードとSIMの両方をやっている会社は珍しい」と自社の強みを説明する。今後は店舗販売を拡大するなど、「お客様とのインターフェイスを大事にしたい」(増田氏)としている。

湯野 康隆