【Mobile World Congress 2013】
激安ケータイが注目のノキア、フィーチャーフォン向けLINEも
(2013/3/1 12:12)
ノキアのブースには、25日(現地時間)に発表されたWindows Phone 8の「Lumia 720」「Lumia 520」が展示されていた。どちらも最上位機種ではなく、普及価格帯を狙ったモデル。Lumia 720は、F値1.9のカールツァイスレンズを搭載したWindows Phoneで、ディスプレイは4.3インチ。Lumia 520はより廉価なモデルで、720にあるNFCにも対応しない。
こうしたWindows Phoneのラインナップを展示する一方で、目立っていたのがフィーチャーフォンだ。中でも注目を集めていたのが、上記2機種同時に発表された「Nokia 105」。わずか15ユーロ(約1800円)の携帯電話で、通話に特化したシンプルな機能が特徴だ。通信方式もGSMのみに対応。懐中電灯機能を搭載する点がユニークな端末といえるだろう。中国メーカーに押されつつあった新興国のローエンド市場で、巻き返しを図る狙いがあると見られる。
また、メッセージアプリの「LINE」を展開するNHN Japanは26日、ノキアとの戦略的提携に関する発表を行っている。この提携を通じて、NHN JapanはNokia OSなどを搭載するフィーチャーフォンにも、LINEを提供する。ブースにはLINEを紹介するコーナーもあり、「ASHA」シリーズというコンパクトなタッチパネル搭載端末にアプリがインストールされていた。
実機を確認してみたところ、トークやスタンプといったLINEの核となる機能は、他のスマートフォン版に近い操作感を実現していた。一方で、LINEゲームなどの機能には対応していない。トークも、画面デザインの細部は異なっている。LINEはすでにWindows Phoneにも対応しているため、ノキアの端末であればスマートフォン、フィーチャーフォンを問わずにメッセージのやり取りができることになる。
NHN Japanは、海外進出を加速させているが、この取り組みでまだリーチできていないインドや中東、アフリカなどの市場を狙う。